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地デジ化の駆け込みでレコーダーが7月に過去最大の伸び、BCN調査
BCNが発表した調査結果によると、地デジ完全移行を迎えた7月にもっとも高い駆け込み購入が起きたのはレコーダーだった。
BCNは8月2日、地デジ移行(東北3県をのぞく)を終えたテレビ関連市場に関する調査結果を発表した。同調査によると、7月にもっとも駆け込み購入が顕著だったのはレコーダーだ。
レコーダーの地デジ化はテレビと比べて出遅れ気味だったが、アナログ停波が近づくにつれて駆け込み購入が増加。テレビの盛り上がりに連動して販売が伸びた2010年11月を大きく上回り、販売台数前年同月比は267.0%、金額では212.1%と過去最大の伸びを記録した。勢いが衰えた7月の最終週でも、テレビ/レコーダー/地デジチューナーともに昨年以上の販売水準を維持しているという。
レコーダーには及ばないが、テレビも6月から7月にかけて駆け込み購入が増加。7月の販売台数前年比は227.4%で、販売台数は2010年11月に次ぐ2番目の水準に達したという。サブテレビ需要と安価な製品を求める動きが重なり、6月から7月で伸びを見せたサイズは20型未満。平均単価については、品薄の影響で30型と20型台の価格が若干上昇に転じた程度にとどまったという。
なお、アナログ停波の翌週は販売台数自体が前週の半分程度に減少したものの、台数前年同週比でテレビが108.5%、レコーダーが156.0%、地デジチューナーが399.7%といずれも前年を上回る水準となった。同社では2011年の販売台数見通しについて、前年比で10〜20%減程度で収まると予測。販売金額に関しては、価格下落や小型化の影響で前年比30〜40%減になると分析している。
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