スカパー!HD&無線AP内蔵の新“AQUOSブルーレイ”:写真で解説する(2/2 ページ)
新しい“AQUOSブルーレイ”は、スカパー!HDチューナーを内蔵したことで、110を超えるチャンネルを受信/録画できるようになった。またDLNAの放送転送機能を使えば別室で専門チャンネルも楽しめるという。
背面端子は驚くほどシンプルだ。アナログの入出力端子は一切持たず、インタフェースといえば1系統のHDMI出力と光デジタル音声出力、LAN端子程度。その上に並んでいるのは、すべてアンテナケーブルをつなぐRF端子だ。
スカパー!HDのICカードはフロントパネル側のスロットに挿入する。ここで注意したいのは、スカパー!HDのICカードはレコーダーに同梱(どうこん)されず、また既存のスカパー!HDチューナー用カードを入れることもできないこと。ユーザーはレコーダー購入後にスカパー!HDのサポートセンターに連絡して専用ICカードを入手する必要があり、視聴や録画ができるようになるまでにタイムラグが生じる。
これも内蔵型のメリット、「放送転送」で別室でもスカパー!HD
新しいAQUOSブルーレイは、DLNAベースの「ホームネットワーク」関連機能を強化した。まず、別途無線ルータなどを設置しなくても無線LAN環境を構築できる「Wi-Fiコネクト」。レコーダーの内蔵無線LANにアクセスポイント機能を持たせたのは業界初という。
「標準的にDLNAを搭載しているが、実際に使っている人はとても少ない。理由の1つは無線ルータの設置や接続設定。レコーダーにアクセスポイントを搭載することで、ルータなしでもスマートフォンやテレビとつながるようになる」(同社)。
もう1つの新機能が「放送番組転送」だ。リアルタイムの放送番組をネットワーク転送し、別の部屋にある「AQUOS」やスマートファミリンク対応の「AQUOS PHONE」で視聴できる仕組み。一般的にスカパー!HDやWOWOWといった有料放送を2台目のテレビで視聴するには2つめの契約が必要となるが(割引あり)、放送番組転送を使えば1契約でいい。とくにスカパー!HDを利用できるのは“一体型ならでは”だ。なお、視聴年齢制限のある番組は転送対象外となる。
シャープは、後付けアダプタータイプのDLNAクライアント“ネットワークアダプター”「VR-NP1」を販売することで、ネットワーク非対応のテレビでもホームネットワークを楽しめるようにする。
このほかネットワーク関係では、AQUOSでUSB外付けHDDに録画した番組をレコーダーにLAN経由でダビングしたり、CATVセットトップボックスとLAN接続で録画する「ケーブルテレビ録画」といった機能を追加した。また録画/編集関係では、新たに編集に便利な「HDD内ダビング」、BDへの画質変換ダビングの高速化、USB外付けHDDのサポートなどが新しい。
USB外付けHDDのサポートは、フロントパネルのUSB端子に接続した外付けHDDと内蔵HDDの間で相互にダビングやムーブが可能になるというもの。製品発売後にファームウェアアップデートで対応するという(ファームウェアの提供時期は未定)。
関連記事
- スカパー!HDチューナー内蔵の“AQUOSブルーレイ”、3機種登場
シャープは、スカパー!HDチューナーを内蔵した“AQUOSブルーレイ”3機種を9月下旬に発売する。Wデジタルチューナーにスカパー!HD録画を合わせ、最大で3番組の同時録画が可能になる。 - シャープ、DLNA対応の後付けネットワークアダプター「VR-NP1」
シャープは、DLNAのプレーヤー機能(DMP)を持つテレビ用の外付けネットワークアダプター「VR-NP1」を9月23日に発売する。 - スマホ連携で次のステージへ、“AQUOS”の新提案「Lシリーズ」 (1/2)
シャープは、AQUOSのフラグシップモデル「Lシリーズ」を7月中旬に発売する。同社製スマートフォン「AQUOS PHONE」と連携。フリックで画像や映像をテレビに飛ばすユニークな操作を可能にした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.