60型以上を17モデル、大画面攻勢をかけるシャープ:2012 International CES(2/2 ページ)
シャープのプレスカンファレンスでは、同社が北米で展開している“大画面化”路線をさらに推進することが示された。「Quattron」やネット対応、「ICC-4Kテレビ」といったプレミアム機能も採用。
昨年、60V型以上の大画面テレビで攻勢をかけたシャープだが、2012年はその動きをさらに加速させる。2012年は、80V型のモデルを含め、今後3カ月で60V型以上の製品を17モデルも投入する方針を明らかにした。冒頭でも触れたような「60V型クラス以上のリーディングカンパニー」としてのポジションを堅持する構えだ。


55V型と80V型のサイズ比較。その大きさが分かる(左)。厳しい経済情勢ながら、2011年は売上で前年比66%の成長を達成。ASP(平均販売価格)が他社と比較して高いほか、顧客で若年層や富裕層の比率が高いという(中)。今後3カ月間で60インチ以上の液晶テレビを17種類リリースする計画(右)これら新モデルはすべて「Quattron」(クアトロン)ベースのQuad Pixel Plus II技術を採用し、「SmartCentral」というスマートテレビ機能を備える。会場では80インチパネルの大きさを表現すべく、車のボディーの上にテレビを置いた状態で、その大きさとインパクトをアピールした。
さらに今年末には、これまで展示会でデモが紹介されていた「ICC」(Integrated Gongnitie Creation)技術を搭載した4K2Kのテレビを市場投入する。「ICC」は、i3(アイキューブド研究所)が開発した画像補完技術で、単なるアップコンバーターではなく、映像をより自然な形で見せるための補完フィルタリングをICで実装する。これにより、現状ではまだコンテンツが流通していない4K2Kであっても、現在のHD向け映像ソースをより美しく、立体感あふれる形で楽しめるという。


サウンドバーシステム「HT-SL75/SL77」や3D対応フルHDプロジェクター「XV-Z30000」、「AQUOS Freestyle」(日本名はフリースタイルAQUOS)など北米市場向け新製品を紹介このほか、CESの展示会場では8K(7680×4320ピクセル)パネルを用いた85V型ディスプレイ、バッテリーとWi-Fiを内蔵したモバイルテレビ「AQUOS Freestyle」(日本名はフリースタイルAQUOS)の展示も予定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
シャープ、80型の業務用タッチディスプレイ──第10世代の大型液晶パネルでビジネス・教育市場を推進
シャープが業務用のタッチパネル搭載80型ディスプレイ「BIG PAD」を投入。電子ホワイトボード+多目的ディスプレイとして、オフィスや教育現場への導入を推進する。
シャープ、創業100周年を記念したロゴマークや記念サイトを公開
シャープは、創業100周年を記念したロゴマークや記念サイトを公開。ホームページもリニューアルされる。
北米では60V型以上が旬? シャープが大型液晶テレビの好調さをアピール
シャープが北米市場における大型液晶テレビ販売に関する戦略説明会を開催した。2011年度は60V型以上の販売目標を北米全体で100万台以上としていたが、「目標アメリカだけで達成できそうな勢い」という。
「市場は一変した」、シャープが“フリースタイルAQUOS”の販売戦略を説明
シャープは“フリースタイルAQUOS”新製品「F3シリーズ」などの説明会を開催。アナログ停波後の市況についても触れ、独自の販売戦略を語った。




