「ヘッドフォンの本質を追求した」 ソニーから超広帯域再生のプレミアムモデル「MDR-1Rシリーズ」:まさにハイレゾ対応(2/2 ページ)
ソニーが「本質を追求した」というヘッドフォンが登場。人間の可聴帯域(20〜2万Hz)を超える4〜8万Hzの広帯域再生を可能にする。
NFCでワンタッチ接続のBluetoothモデル
ワイヤレスモデルの「MDR-1RBT」は、「おサイフケータイ」などでなじみ深いNFC(Near Field Communication)を用い、ペアリングや接続の手間を省いた。例えば、Bluetoothの初期接続では、スマートフォンをタッチするだけで電源がオンになり、ペアリングから接続まで一気に完了する。その後もタッチで接続/切断や接続機器の切り替えも行える。
Bluetoothはver.3.0準拠し、A2DP、AVRCP、HFP、HSPといったプロファイルをサポート。圧縮音源で失われがちな高音域や消え際の微小な音などを信号処理で再現する「DSEE」を搭載している。内蔵アンプはソニー独自の「S-Master」で、デジタルイコライザーを装備。内蔵バッテリーにより、連続約30時間の駆動が可能だ。
一方、ドライバーなどのアコースティック部分はノーマル「MDR-1R」と共通だ。Bluetooth接続時には再生周波数が4〜2万Hzに限られてしまうものの、付属の1.5メートルコードで有線接続した場合にはノーマルモデルと同じ4〜8万Hzとなる。もちろんバッテリーが切れたときにも有線接続なら利用できる仕様だ。本体重量は約297グラム。
99.7%のNC能力を持つノイズキャンセリングモデル
「MDR-1RNC」は、実に99.7%という従来にないノイズキャンセリング性能が特長だ。ハウジングの外側と内側に2つのマイクを配置し、フィードフォワードとフィードバックという、それぞれのノイズキャンセリング方式を総合し、「良いところを掛け合わせた」(同社)。
集音した外部の騒音と音楽信号はすべてデジタル化し、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンにより、騒音を打ち消す逆位相の音を高い精度で生成する。キャンセリング性能は、従来機に当たる「MDR-NC600D/500D」の約20dBに対し、約25dBに強化している。なお、音楽信号については従来モデルより高い分解能を持つデジタルイコライザーで処理することで、静かな環境でよりクリアな音が楽しめるという。
もう1つの大きな特長がフルオートAIノイズキャンセリング機能。航空機内や地上交通機関、オフィスなどシチュエーションごとに適したNCモードを自動的に選択してくれる。「従来機ではモード変更などが必要だったが、今回は常に外部の音を感知し、自動的に切り替えてくれるようになった」。
アコースティック部分は、MDR-1RNCのみ異なる。振動板には同じく液晶ポリマーを使用しているが、口径が50ミリと大きめ。これは、ノイズキャンセリング性能を最大限に高めるためだという。DSEEやS-Masterも搭載し、内蔵のリチウムイオンバッテリーで約22時間の連続使用が可能だ。重量は約330グラム。
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