もっと便利に“いい音”を楽しむネットワークオーディオ:特集“PCオーディオ”へのお誘い(2)(3/3 ページ)
前回は、USB DACを活用したシステムを紹介した。今回は前回予告した通り、より利便性の高いネットワークオーディオの魅力に迫ってみよう。
ポイント6:一体型コンポもいまやネットワークオーディオ対応に
さて、ここまではフルコンボに近いお勧めシステムを紹介してきたが、もっと気軽なシステムもある。それは、ネットワークオーディオ対応の一体型コンポだ。
デノン“Cocoon HOME”「DSD-500」やパイオニア「X-SMC5」などは、アップルのAirPlayに対応したネットワークオーディオシステム。iPhoneやiPad、Macなどから簡単に音楽再生を行うことができる。もちろん、NASがiTunesに対応していれば、そちらの音楽ファイルも(MacやiPadを利用することになるものの)再生することができる。また、JBL「ON AIR WIRELESS」やBang&Olufsen「Beolit 12」、フィリップスの“SoundSphire”「DS9800W」、Libratone「Libratone Live」など、ユニークな製品が数え切れないくらい登場しているので、インテリアに合わせてこういったものを選ぶのも良いだろう。
今回のまとめ
このようにネットワークオーディオは、前回のUSB DACを使用するPCオーディオシステムに比べて機器が増え、その分ある程度の設定が必要になったり、コスト高になりやすいという面はあるが、代わりに本格オーディオシステムに遜色のないサウンドを楽しませてくれる。また、いちど設定してしまえば、かなり便利に活用できるという柔軟性の高さも大きなメリット。どちらを選ぶかはその人次第だが、もしUSB DACでPCオーディオのメリットを知りつつも、さらに上を目指したいと思っている人には、ネットワークオーディオが1つの回答といえるかもしれない。
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