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「2013年はスマート視聴元年」、DTCP+リモートアクセスを推進するDLPA:iOS版プレーヤーソフトも“近日”(2/2 ページ)
デジタルライフ推進協会(DLPA)が「DLPAリモートアクセス運用ガイドライン」を改めて説明した。「ロケーションフリーTV」の開発者として知られる元ソニーの前田悟氏も登壇。
一方、DLPA方式のリモートアクセスについては、「可能性は大きいが、普及させるには仕掛けが必要」と指摘する。「本当に外出先からスマートフォンでテレビを見ることが普及の鍵になるだろうか? ヒットの条件は、生活者それぞれのライフスタイルにとって必需品になること。まだ必需品にはなっていない」(前田氏)。
前田氏は、必需品とするためのアイデアを持っている様子だが、「今日は内緒」として披露しなかった。「テレビ番組以外にも見たいものはあるでしょう」(同氏)。またDLPAに対しては、「“DLPA with DTCP+”という言葉は複雑で言いにくい。“ロケフリ”のように簡単なキーワードがあるといい」とアドバイスする場面もあった。
デモンストレーションでは、名古屋にあるバッファローのオフィスにNASを設置し、会場からスマートフォンでアクセス。スムーズな動画再生を披露した。サーバの一覧には、デジオン本社にある福岡サーバ、アイ・オー・データ機器の金沢サーバもリストアップされている
配信時のリアルタイムトランスコードに対応したアイ・オー・データ機器の「HVL-Aシリーズ」。デジオンの組み込みソフトウェア「DTCP-IP対応DiXiM Media Server」を採用している。もちろん「DLPAリモートアクセスロゴ」取得予定
同日発表されたバッファローの「LS410DX」シリーズ。やはりデジオン「DTCP-IP対応DiXiM Media Server」を採用したリアルタイムトランスコード対応リモートアクセスNASだ(左)。富士通はDLPAプレーヤーアプリ搭載のスマートフォン「ARROWS A Softbank 202F」や「ARROWS NX F-06E」、サーバソフト搭載のPC「UH90/Lシリーズ」「FH78/LDシリーズ」などを展示した
デジオンが参考展示したiOS版の「DiXiM Digital TV for iOS」。1月の時点では「DTCP-IPの実装ルールに沿った出力制限が困難」としていたが、今回は「近日発表予定」に変わっていた。いよいよ?
DLPAの理事を務めるデジオンの田浦寿敏社長は、DLPAの目指す3つのキーワードとして「グローバルスタンダード」「マルチプラットフォーム」「相互接続性」を挙げた。「われわれはグローバルスタンダードを取りに行く。iOS版のプレーヤーソフト『DiXiM Digital TV for iOS』(参考展示)などマルチプラットフォームも進んでいる。DLPA標準として相互接続性を保証することで、より進歩した環境を提供できるだろう」(同氏)。
関連キーワード
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