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パナソニック、プラズマテレビの生産を終了へ
パナソニックは、プラズマディスプレイの生産を終了すると発表した。尼崎市にある3工場は、2014年3月末に事業活動を停止する。
パナソニックは10月31日、プラズマディスプレイの生産を終了すると発表した。「事業環境の急激な変化と薄型ディスプレイ市場におけるPDPの需要減少などにより、事業継続は困難であると判断し、生産終了を決定した」(同社)。
同社は2000年以降、大画面はPDP(プラズマ)、中小型はLCD(液晶)というパネル戦略でPCP事業を推進してきたが、LCDの急速な大型化に加え、2008年9月のリーマン・ショックを契機とする世界的な価格競争の中で苦戦を強いられてきた。パネル事業では非テレビ用途の展開や固定費削減など、さまざまな改革を進めてきたが、さらに抜本的な事業構造改革が必要と判断した。
現在、休止/停止中の尼崎第3工場および第5工場に加え、稼働中の第4工場を含めて2014年3月末に事業活動を停止する。これに伴い、民生用プラズマテレビおよび電子黒板などの業務用を含むPDP関連製品は、2013年度をもって販売を終了する。
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