スマートウォッチは生活を変えるのか? ソニーモバイル「SmartWatch2」を試す(前編)(2/2 ページ)
久々に物欲を刺激され、ソニーモバイルコミュニケーションズの「SmartWatch2 SW2」を購入した。なかなか快適で面白く、かなり気に入って使っている。
Bluetoothヘッドセットがあると便利
ただ、着信のたびにスマートフォンを取り出すようでは、この製品の特長が大幅に損なわれてしまう。そのため、有線のマイク付きヘッドフォン、もしくはBluetoothヘッドセットなどを併用すべきだ。Bluetoothヘッドセットを使う際は、「SmartWatch2 SW2」とBluetoothヘッドセットの両方を、スマートフォンにBluetooth機器として登録することになる。
この製品では最近のソニー製品のご多分に漏れず、NFCを採用している。そのため、NFC搭載スマートフォンであれば、ペアリングや必要なアプリケーション(「スマートコネクト」と「SmartWatch 2ホストアプリ」)のインストールといった導入作業は最小限の操作だけで完了する。ただ、NFC非搭載の場合でもさほど面倒な作業を要求されるわけではない。前述のペアリングとインストールを手作業で行えばいいだけだ。初回起動時(もしくは設定オールリセット後)には、画面にスマートフォントのペアリングを促すイメージ、そして、スマートコネクトをインストールせよというイメージが表示されるため、それに従って進めていけばいい。
また、国内では(製品検証の関係か)対応機種は「Android 4.0以上の“Xperia”スマートフォン」となったようだが、今回購入した海外版に関しては特にXperia専用ではなく、「Android 4.0以上のスマートフォン」と発表されている。実際、最初はXperiaで試したものの、その後、「Galaxy Note 2」を経て、現在では「AQUOS PAD」(SH-08E)と連係利用しており、とくに問題は生じていない。
ただ、「SmartWatch2 SW2」を本格的に活用したいというのであれば、1点だけ気をつけたほうがいいポイントがある。それは、実は「SmartWatch2 SW2」に依存する部分ではなく、スマートフォンとBluetoothヘッドセットを組み合わせた際の通信品質だ。スマートフォンの中には、例えば、2.4GHz帯のWi-Fiと併用すると、音声が途切れるといった問題を抱えていたり、スマートフォンとBluetoothヘッドセットとの相性が悪いといった事象に出くわすケースもあるが、それでは日常的に使う気にはなれないだろう。
もちろん、前述のとおり、Bluetoothヘッドセットは必須ではない。しかし、「SmartWatch2 SW2」が実現する利用スタイルを存分に生かしきるためには、やはりBluetoothヘッドセットとの組み合わせが不可欠だと感じている。そのため、「SmartWatch2 SW2」を導入する前に、まずはBluetoothヘッドセットを導入し、手持ちのスマートフォンで運用してみるべきだろう。その上で、「SmartWatch2 SW2」を追加導入するか否かを判断したほうがいいと個人的には思う。
また、「SmartWatch2 SW2」では通話のコントロールだけではなく、音楽再生のコントロールも可能なため、通話に重きを置くのであれば、常に身につけていても気にならない小型ヘッドセットを選べばいいし、音楽再生をメインに楽しむのであれば、ステレオ再生に重点を置いた製品など、好みに応じて選択すればいい。
各種プラグインで機能を拡張
さて、導入作業は簡単だと書いたが、実はそれで終わりではない。「SmartWatch2 SW2」では通常のアプリと同じく、Google Playで各種プラグインを入手してインストールすることで、機能を拡張していくことになる。最初から入っているのは「懐中電灯」(まあ、要するに画面全体が白くなる)と「タイマー」「設定」くらいで、「通話処理スマートプラグイン」「不在着信スマートプラグイン」「メッセージスマートプラグイン(SMS)」「Gmailスマートプラグイン」「ミュージックプレイヤースマートプラグイン」「Twitter用スマートプラグイン」「Facebook用スマートプラグイン」「カメラスマートプラグイン(スマートフォン側のカメラを操作)」「RSS Smart Extra」「天気ウィジェットSmart Extras」などをSony Mobile Communicationsの純正アプリプラグインとして無料でダウンロード可能だ。
また、ユーザーが作成したアプリプラグインもいくつか登場しており、そちらも必要に応じて利用すればいい。実際、「Poweramp Control Pro」(194円)は多用しているし、「Custom Watch」(299円)なども実用性はともかく、なかなか面白い。
後編では、具体的な機能や活用シーンについて紹介したい(→後編はこちら)。
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