4Kテレビの認知率は8割を超えるも、所有率はまだ0.7%――カカクコム調査
カカクコムは、購買支援サイト「価格.com」が実施した『4Kテレビについてのアンケート!2013ー-次世代テレビは普及するのか!?ー』の調査結果を発表した。
カカクコムは11月1日、購買支援サイト「価格.com」で実施しているユーザー意識調査「価格.comリサーチ」の第73回『4Kテレビについてのアンケート!2013ー-次世代テレビは普及するのか!?ー』の結果を発表した。価格.com ID登録ユーザーを対象にWebアンケート調査を実施。調査期間は10月10日〜10月16日で、回答者数は5856人。
4Kテレビついて「知っている」と回答したのは全体の86.5%で、認知率の高さが伺える結果となった。しかし、まだ製品自体の価格が高いことから、所有率はわずか0.7%にとどまる。一方、今後の購入意向に対する回答は「購入予定である」が1.5%、「購入を検討している」が12.1%で、高額製品ながら購入意欲のある人が合計13.5%に達した。なお、「当分購入の予定はない」という回答は67.7%に上るが、同社では「4Kは地上波テレビ放送の予定はなく、またデジタル放送対応のテレビを購入したのがここ数年という人が多いことを考えれば、妥当な割合だろう」と分析している。
具体的な購入検討時期については、「FIFAワールドカップ・ブラジル大会」の開催タイミングに加え、総務省による4Kテレビの実験放送が開始される「2014年春夏」が26.7%でトップ。2位は、「リオデジャネイロ五輪」が開催される「2016年春夏」(23.5%)となった。
購入を検討しているメーカー・ブランドでは、ソニー「ブラビア」が42.4%でトップ。次いで、東芝「レグザ」(11.9%)、パナソニック「スマートビエラ」(6.6%)、シャープ「アクオス(ICC PURIOUS含む)」(6.3%)の順。鑑賞したいコンテンツは、「映画」(85.6%)、「スポーツ」(56.7%)が上位を占めた。
逆に4Kテレビを購入していない理由としては、「価格が高い」(23.7%)がトップで、「今のテレビに不満がない」(21.7%)、「4K放送が開始されていない」(18.1%)、「4K対応の映像コンテンツが充実していない」(15.9%)などが続く。4Kテレビを認知している人に、4Kテレビ(55V型の画面サイズを想定)を購入してもいいと思える値段を聞いたところ、「10万円未満」(25.7%)、「10万円〜15万円未満」(25.1%)、「15万円〜20万円未満」(21.7%)という結果になった。
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