エンジニアの国際デザインアワード、「2014年ジェームズ ダイソン アワード」が作品募集を開始
ダイソンが提携している教育慈善団体、ジェームズダイソン財団は3月27日、「2014年ジェームズ ダイソン アワード」(JDA)の作品募集を開始した。
ダイソンが提携している教育慈善団体、ジェームズダイソン財団は3月27日、「2014年ジェームズ ダイソン アワード」(JDA)の作品募集を開始した。9回目となる今年度より、国際最優秀賞の賞金が3万ポンド(約510万円)となった。
JDAは、「日常の問題を解決するアイデア」をテーマに、デザインやエンジニアリングを専攻する学生や卒業生から、想像力、問題解決力、チャレンジ精神にあふれた作品を募集する国際デザインアワード。11月に発表される国際最優秀賞では、受賞者に3万ポンド、さらに学生を輩出した学部に1万ポンド(約170万円)の賞金が授与される。また第一次審査に位置づけられる国内最優秀賞は9月中旬に発表される予定で、受賞者には2000ポンド(約34万円)が贈られる。日本国内審査員には昨年に引き続き、デザインエンジニアの田川欣哉氏と、フリージャーナリスト・コンサルタントの林信行氏が就任した。
財団の創設者で最終審査員を務めるジェームズ・ダイソン氏は、「アイデアは始まりにすぎない。特許をとるほどの技術を開発したり、商業化することは大変で、現在と未来の問題を解決しようとする若いエンジニアを励まし、経済的支援をする必要がある。私たちは、素晴らしいアイデアを持っているだけでなく、それを実現するために懸命に模索している人を探している」と話している。
昨年は、日本からの応募作品「Handie」が初の国際準優勝を果たして注目された。Handieは筋電センサーを内蔵した義手。高機能だが高価な義手を使用できない人たちにために、傘をさす、ナイフとフォークを持つなど利き腕の“単純な動き”特化。また、専用端末の変わりにスマートフォンを活用し、部品作成に3Dプリンターを使用するなど、コストダウンとともに修理や再生産も容易になるように設計されている。現在は専門家との研究会やディスカッションを通し、次の試作品を開発中だという。
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