エリアフリー聴取は需要あり――「radiko.jpプレミアム」会員が3カ月で10万人を突破
「radiko.jpプレミアム」の登録会員数が4月1日のサービス開始から約3カ月間で10万人を突破した。配信エリアの枠を超えてラジオが聴きたい、というニーズは予想以上に多かったようだ。
radikoは7月14日、「radiko.jpプレミアム」の登録会員数が4月1日のサービス開始から約3カ月間で10万人を突破したと発表した。好調の理由について同社は「配信エリアの枠を超えてラジオが聴きたい、というユーザーの需要が予想以上に大きかったため」と分析している。
「radiko.jpプレミアム」は、「radiko.jp」で配信しているラジオ番組を日本全国で聴取可能にする有料サービス。現在、聴取できるラジオ局は62局(7月14日現在)で、さらに8月1日から「ラジオ福島」が参加する予定だ。料金は月額350円。同社によると、ユーザーからは「懐かしい地元の番組が聴けてうれしい」「出張先でいつもの番組が聴けるから便利」などの声が寄せられているという。
W杯中継で「radiko.jp」が過去最高の瞬間アクセスを記録
また同時に、6月20日(金)の午前8時台に「radiko.jp」全体の瞬間アクセス数が16万2000と過去最高を記録したことも明らかにした。この時間帯は、民放ラジオ59局による「2014 FIF ワールドカップ実況中継 日本対ギリシャ」が放送されていたが、当日のアクセスデータを分析したところ、全ユーザーの86%がスマートフォンでの聴取だったという。「同番組の配信時間が平日の6時40分から9時10分であったことから、朝の通勤・通学といった移動中が多かったとみられる」(同社)。
また番組の開始前後や放送中には、「radikoで日本戦が聴ける」「ラジコでニッポン応援中」といったツイートやコメントがSNSのタイムライン上に多く見られ、アクセス数が増えた要因の1つに、SNSによる話題の拡散があったと見ている。
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