インタビュー
ホームシアターを変える「Dolby Atmos」とは?(3/3 ページ)
AVアンプメーカー各社から発表が相次いでいる「Dolby Atmos」対応機。今回はパイオニアにDolby Atmosの作法と効果、そして「SC-LX58」について詳しく話を聞いた。
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コンテンツは出てくるのか?
現在、Dolby Atmosの大きな課題は、家庭で再生できるコンテンツが今のところ存在しないことだ。この点についてパイオニアでは、「現在のBlu-ray DiscにDolby Atmosのサウンドトラックを設けることに技術的な課題はありません。ドルビーの正式発表はまだですが、秋以降にDolby Atmos版BDがリリースされると期待しています」(平塚氏)。
なお、対応Blu-ray Discが登場してもBDプレーヤーを買い替える必要はない。音声信号のビットストリーム出力できれば、対応AVアンプにそのまま伝送してレンダリングが行える。つまり、既に5.1chや7.1chのシステムを持っている人であれば、新しいAVアンプと天井スピーカーをプラスするだけでDolby Atmos対応シアターが手に入るわけだ。
「天井スピーカー設置のハードルは確かに高いと思いますが、一方でインストーラー業界(ホームシアターの設置工事などを請け負う)もわれわれと同様、需要増を見込んでいます。秋以降、Dolby Atmosがホームシアター市場を盛り上げることを期待しています」(平塚氏)。
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