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J:COM、IP-VOD「milplus」で4Kの試験配信を今秋に開始:インターネットを通して4Kを送ります
各TVメーカーは4K対応テレビを続々と売り出し、6月にはCS放送による4K試験放送が始まるなど、4Kへの期待は高まるばかりだ。J:COMはインターネット経由で4Kコンテンツを配信する試験を今秋から始める。
ジュピターテレコム(J:COM)と、関連会社のジュピターエンタテインメント(JE)は2014年7月28日、共同でインターネット経由の4Kコンテンツ配信試験を実施すると発表した。試験はJEが運営しているインターネット経由のビデオオンデマンド(IP-VOD)サービス「milplus」で実施する。試験開始時期は2014年秋の予定。
試験では4Kコンテンツを日本デジタル配信(JDS)のケーブルテレビ事業者向けネットワークで、各ケーブルテレビ事業者に配信する。受信したケーブルテレビ事業者が、インターネットを通して4Kコンテンツを受信機(セットトップボックス)に送信する。
4Kで配信するコンテンツは基本的には4K試験放送で流しているものと同じものになり、すべて4K/60pで送信するという。今回の試験では4K/60pの画像をインターネット経由で流して、画質や、必要な回線速度などを検証するとしている。
現在のところ、4KをIP-VODで受信できる受信機はケーブルテレビ事業者のショールームなどにしかないため、4KのIP-VODサービスで受信した画像を観るにはショールームなどに足を運ぶ必要がある。
両社は試験開始に先駆け、「ケーブル技術ショー」(7月29日、30日。東京国際フォーラム)の日本デジタル配信のブースでデモンストレーションを披露する。
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