コルグ、名機「M1」を完全再現したiPad用アプリ
コルグは、1980年代から1990年代にかけて一世を風靡した同社製ミュージック・ワークステーション「M1」を完全再現したiPadアプリ「KORG iM1 for iPad」を発売した。6月30日まではセール価格。
コルグは5月25日、1980年代から1990年代にかけて一世を風靡した同社製ミュージック・ワークステーション「M1」を完全再現したiPadアプリ「KORG iM1 for iPad」を発売した。価格は3600円。6月30日まではリリース記念セールとして2400円で販売する(いずれも税込)。
「M1」といえば、1988年に発売され、瞬く間に10万台を超えるトップセールスを記録した伝説のミュージック・ワークステーション。演奏と楽曲制作という2つのタスクを両立させ、さらに「プロが満足するサウンド」を提供したM1の登場により、ミュージシャンはプロレベルの楽曲を1台で制作できるようになった。その設計思想は、その後に登場したPCMシンセサイザーやDTM音源の指針となり、現在も同社のフラグシップモデル「KRONOS」に引き継がれている。
「KORG iM1 for iPad」の開発にあたり、同社はM1の回路図を解析し、細部のパラメーターまでソフトウェアで完全再現したという。またM1に詳しいエンジニアの調整により、「単に実機をサンプリングしただけでは決して出せない、本物のサウンドをとことん追求した」(同社)。DTM音源としてもストレスのない制作環境を提供するという。
もちろんアプリならではの拡張性も活用。シンセ・パートには、販売当時からリクエストがあったフィルター・レゾナンスに加え、VDAモジュレーションを追加。2つのマスター・エフェクトしかなかったエフェクト・パートは合計18系統にパワーアップした。さらに画面をなぞるだけで直感的な演奏が行える「カオシレーター・モード」を追加するなどユーザーインタフェースを刷新している。「このiM1が、コルグM1の最新バージョン」(同社)。
ほかにもM1用PCM ROMカードや後継機のサウンドなどを追加できるサウンド・ライブラリー(アプリ内課金で拡張)、別売のLightningアダプターを使ってMIDIキーボードと接続(外部音源として使用)したり、モバイル環境向けDAWアプリ「KORG Gadget」との連携機能も搭載している。なお、「KORG iM1 for iPad」発売に合わせて「KORG Gadget」もバージョン1.2(コードネーム:Palo Alto)にアップデートしている。
「KORG iM1 for iPad」の動作環境は、iOS 8.1以降のiPad Air 2、iPad Air、iPad mini 3、iPad mini 2、iPad mini、iPad 第4世代、iPad 第3世代、iPad 2。機種によって発音数が異なるため、コルグでは最新機種での使用を推奨している。
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