“夢のリニアモーターカー”が自宅にやってくる――タカラトミー「リニアライナー」発車(2/2 ページ)
タカラトミーが磁力による浮上と走行の両方を実現した「リニアライナー」を発表した。「浮いて走る」ことにこだわり、スケールスピードで時速500キロ超を実現した本格的なリニアモーターカーの玩具だ。
リニアライナーの速度は、スケールスピードで「時速500キロメートル」。これは車体の幅(32ミリ)をL0系の実車と比較して約1/90サイズであることから算出したもので、実際には時速6〜7キロメートルになる。
もっとも、リニアライナーはまだ限界に達してはいない。昨年の「東京おもちゃショー」では2両編成だったとはいえ、スケールスピードで時速650キロメートルを突破していた。開発者の井上氏自身も「切替速度(=電磁石オン/オフ)の限界や最高スピードについてはまだ分からない。今後、検証していきたい」と話す。リニアライナーは常時2ミリほど浮上しているが、実際には浮上させないほうが速いのだという。
山梨リニア実験線を模したトンネルや架道橋も
「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」には、L0系車両(4両)、ストレートやカーブなど16本のレールと18個の橋脚、コントロールステーション、そして山梨のリニア実験線を模したトンネルや架道橋が含まれる。駅舎は操作ボタンと音声案内機能があり、列車のアクションと連動して「まもなく列車が発車いたします」「御搭乗ありがとうございました」といった音声が流れる仕組み。また速度感知センサーでモニターにスケールスピードを表示可能だ。時速500キロメートルを超えると「時速500キロメートル到達」という音声で気分を盛り上げる。
タカラトミーでは、大阪万博世代のシニア層をはじめ、子どもや孫の世代まで一緒に楽しめる鉄道模型として、9月から全国の玩具店やオンラインショップ「タカラトミーモール」などで販売する。価格は3万5000円(税別)。対象年齢は8歳以上。
関連記事
- お先に商用化しちゃいます――時速650キロ相当で走る「リニアライナー」をタカラトミーが開発
タカラトミーが開発した「リニアライナー」は、磁力で本体を浮上させ、高速で移動する本格的なリニアモーターカー。本物より先に“玩具”として商用化されそうだ。え、未来の車も? - キャンプ中の使徒襲来に備えよ! エヴァの屋外用テント「寝るふ本部」
タカラトミーは、エヴァンゲリオンのアウトドア用テントの予約受付を開始。作品内に登場する建物「ネルフ本部」をイメージしたもので、2015個限定で発売する。 - タカラトミー、笛でもアプリでも操作できるプラレール「ふえではしるぞ!笛コンシリーズ」を発売
人気のプラレールシリーズに、専用の笛を吹いたり、アプリを操作したりすることで、車掌になりきって車両を操作できる「ふえではしるぞ!笛コンシリーズ」が登場。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.