まるでプリクラ? スマホ連動でオリジナルスタンプを作れる新サービス「オスモ」:1分で完成
シヤチハタは、タッチ操作で簡単にオリジナルスタンプが作れる新サービス「オスモ」を2016年にリリースする。スマホ連動するスタンプ自販機としてテーマパークや観光地などに設置するという。
「スタンプの新しい楽しみ方を提案することで、これまでスタンプを利用していなかった新しい層を開拓したい」――シヤチハタ 代表取締役社長 舟橋正剛氏は7月6日、オリジナルスタンプを作れる新サービス「OSMO」(オスモ)を発表した。2016年初頭にリリースし、2024年までに売上20億円を目指すという。
オスモは、タッチパネル操作で簡単かつスピーディーにオリジナルスタンプを作れる“スタンプの自販機”。スマートフォン向けアプリと連動し、スマホに保存した写真やイラストも印字できる。
利用するには、事前にオスモ用スタンプホルダーを購入する必要がある。ボディカラーはレッド、ブルー、イエロー、ライトブルー、ピンク、ホワイトの6色で、インクの色は黒、赤、青、オレンジ、ピンクの5色。形は丸型と角型の2種類で、丸型は12ミリ、20ミリ、角型は15×15ミリ、25×25ミリ、30×25ミリ、20×50ミリ、53×53ミリの7サイズを用意した。
スタンプは事前に店頭などで購入する必要があり、価格は500円(税別)から。オスモの利用は無料だ。
オスモはプリクラ感覚のタッチ操作が可能で、指か専用のタッチペンを利用する。操作手順は「スタンプのサイズ選択」→「フレームデザインの選択」→「フォントの選択と文字の入力」→「ミニスタンプによるデコレーション」となっている。文字入力は手書きも可能。プロトタイプではひらがな、カタカナ、アルファベットを選べたが、「国内だけでなく、外国人需要を見込んで漢字にも対応する」と舟橋氏は話す。なお、ピンチイン/アウト操作による文字の縮小/拡大や、ドラッグ操作による文字や記号の移動など、プリクラ感覚で直感的に使える。
なお、オスモはクラウド連携するプラットフォームのため、リアルタイムでソフトウェアをアップデートできる。オスモの筐体は文具店だけでなく、テーマパーク、博物館、パーキングエリア、観光地など幅広い場所に設置する予定で、シヤチハタ 取締役 研究開発担当 佐藤旭氏は「季節や場所に合わせたデザイン、フレームを用意することでスタンプをコレクションする楽しさも体験できる」と説明。これまで各万博でのスタンプラリーでスタンプを集めるユーザーが多かったことを受け、「スタンプ自体はもちろん、各イベントや場所を記念した関連アクセサリーなども幅広く展開していきたい」と語った。
スタンプの作成時間は最長でも1分。デザインが決まった筐体内に印字面を設置する。スタンプ完成後もすぐに押印できるわけではなく、約2分ほど待つとくっきりとスタンプを押せる。
2016年度は全国100カ所に設置され、売上1億円を目指す。
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