留守中でも勝手に部屋を掃除をしてくれる心強い味方であるロボット掃除機。その代名詞的存在である「ルンバ」を始め、各メーカーがさまざまな特徴を持つモデルを発売している。
それぞれどんな特徴があるのか? おすすめ5機種を紹介する。
掃除性能を強化した三角形の「RULO」(MC-RS200)
パナソニックの「RULO」(MC-RS200)は、掃除性能を強化したMC-RS1(2015年発売)の後継機。ルーロ特有の三角形デザインを継承している。市場想定価格は10万円前後(税別)。
新規に「床面検知センサー」や、集じん容積を約1.5倍に増加させた「新ダストボックス」を採用したのが特徴だ。
予約機能も強化されており、「お掃除サポートリモコン」を使用することで1週間分の掃除予約を行えるようになった。リモコンでは曜日や時間、モードなどを設定して予約可能。また、掃除時間やエラーがあったかなどが分かる“掃除結果”を音声でレポートする機能も備えた。
本体サイズは、330(幅)×325(奥行き)×92(高さ)ミリ、重量は3.0キロ。リチウムイオン電池を採用し、約3時間の満充電で最大約100分の連続使用ができる。
モップのゴミまで30日間おまかせな「TORNEO ROBO」(東芝ライフスタイル)
東芝ライフスタイルの「TORNEO ROBO」(VC-RVS2)は、ゴミをため込む充電台「ダストステーション」がサイクロンに進化したモデル。モップに付着したゴミまで吸い取ってくれる。実売想定価格は11万1000円前後。
「VC-RVS2」はマッピングなどは行わないタイプだが、本体に赤外線や超音波など合わせて27ものセンサーを搭載しており、そのときの状況に合わせて70以上の行動パターンから適した動作を選択する。例えばゴミの多い場所を見つけるとその場で2回転。壁際に近づくとサイドアームブラシが届く2cmの距離を保ってゆっくりと走行し、ていねいにゴミを取り除く。
なお、内蔵のリチウムイオンバッテリーは約1110回の充電が可能で、毎日使っても約3年間は交換する必要がないという。
強力な吸引力が自慢の「360 Eye」(ダイソン)
ダイソンの「360 Eye」は、ロボット掃除機の常識を覆す、背は高いがコンパクトなボディー、強力なモーターが生み出す吸引力、そして本格的なサイクロン技術が特徴だ。
重量は約2.4キロと比較的軽量で、吸引口は底面の幅をいっぱいに使っている。カメラと各種センサーで室内のマッピングを行い、位置を把握しながら動く。
専用アプリ「Dyson Link」を使うと、稼働状況や掃除のスケジュール設定、掃除開始/停止などの操作ができる。価格は12〜15万円。
掃除していない場所を狙って進む「ルンバ980」(iRobot)
2002年に初代機が登場して以来、ロボット掃除機という新しい製品ジャンルを切り拓いてきた米iRobotの「ルンバ」。「ルンバ980」では、同社が長らく研究してきたSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)技術を搭載した。
カメラを使ったvSLAMを搭載したことで、マッピングと自己位置の測定を同時に行え、室内の状態を記憶しながら動く。掃除していない場所を狙って進むので、効率的に床面をカバーする。
また、2つの「デュアルバーチャルウォール」でルンバが進入できない場所を設定できる。
専用アプリ「iRobot HOME」で操作やスケジュール機能、各種掃除モードの設定、さらに掃除の履歴やメンテナンス情報の確認もできる。価格は12万5000円(税別)。
お手頃価格の「MAO」(BMXrobot Japan)
BMXrobot Japanの「MAO」(マオ)は、2万5000円前後というお手頃価格な中国製ロボット掃除機だ。
オーソドックスな円形デザインで、BMTPow製のリチウムイオン充電池を搭載。容量は4400mAhで、最大4時間の連続稼働が可能だ。
MAOのバッテリーは、本体から取り外してシールをはがすとUSB端子が出てくる。ここにUSBケーブルを挿せば、携帯電話などの充電が可能になる。同社は「機種にもよるが、スマートフォンを2.5回程度充電できるだろう」としている。
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