地元の局もあるかも――PCなしで全国100局以上のコミュニティ放送局が聞ける「かんたんインターネットラジオ」:橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)
プラネックスコミュニケーションズの「かんたんインターネットラジオ」(MZK-WDPR-R01)は、PC不要で手軽にインターネットラジオを聴くことができる。新生活シーズンで故郷を離れたという人も、これがあれば寂しくない、かも。
ラジオ局リストはPCで編集可能
この製品の主な機能は、インターネットラジオと、時計/アラーム、そしてデータボックスの3つ。時計は無線LAN接続を行った上で「時刻同期」をタッチするとセットされる。アラームは毎日決まった時間に鳴らしたり、鳴らせる曜日を選んだりすることができる。アラーム音量は5段階で、PC接続で「alarm」フォルダーに音声ファイルを置くことにより、アラーム音をカスタマイズすることもできる。
インターネットラジオは、北海道から沖縄まで、全国100局以上のラジオ局をサンプル収録している。ラジオ局の所在地は全国を8エリアに分けており、聴きたいラジオ局のエリアを選択するか、各ラジオ局に割り振られた局番を入力することで放送局を指定できる。
ラジオ局を決定するとストリーミングの読み込みが始まる。このとき、読み込みの時間として数秒かかるため、頻繁に放送局を切り替えようとするとタイムラグが発生するので少しイライラするかもしれない。しかし、一度接続してしまえば、アナログラジオで聴くのとはひと味違うクリアな音質を楽しめる。
ラジオを聴いているときは、ボリューム調整およびミュート、ストリーミング停止などの操作を行える。なお、ラジオ局リストは自分で編集することも可能で、編集用のWindows用アプリケーション「iRadioTool」を使って行う。新たな放送局を追加したり、既存の放送局のURLを修正したりすることが可能だ。
手軽にインターネットラジオを楽しめる専用端末
データボックスは、いわゆるメディアプレーヤー機能だ。PCとUSB接続した上で画像や音楽、動画などを再生できる。ただしこの製品は内蔵メモリの容量が2GBと多くないので、音楽や動画ファイルを大量に保存することはできない。静止画のスライドショー機能が搭載されているので、低解像度の写真を転送して音楽を再生しながら静止画スライドショーを楽しむといった使い方が適していると思う。
メモリ容量が少ないため、静止画・動画・音楽とさまざまなデータを再生可能であるにもかかわらず、それを十分に生かした使い方ができないのが残念な点だ。あくまでもインターネットラジオ機能がメインということなのだろうが、せめてUSBメモリを接続して内蔵データを運用できるようにしてほしかった。
上記の点を除けば、インターネットラジオを手軽に聴ける端末としておすすめだ。ベッドサイドに置いて目覚まし時計として使うのも良いし、キッチンなどで料理をしながらインターネットラジオを楽しむといった使い方もアリだろう。この製品を使って、全国さまざまな地域のコミュニティ放送局の中から、お気に入りのラジオ局を探してみてはいかがだろうか?
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