レビュー
キヤノン本気のミラーレス機「EOS M5」にびっくり(5/5 ページ)
「とうとうキヤノンがミラーレス機に本気で取り組んだぞ!」と誰もが思ったに違いない、「EOS M5」。いやはや、びっくりである。今までのEOS Mはなんだったんだ、というくらい違う。
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アラ探しもしてみた
あまりにそつなくまとまっているのでアラを探したくなると冒頭で書いたがせっかくなのでいくつか指摘。
まずバッテリーの持ちが不安なこと。公称(CIPA基準による)で295枚。体感的にも減りは速いなと感じる。
次はEVFと背面モニターで見え具合(特にホワイトバランスや階調)が違うのでどちらを信じて撮ったらいいか分からなくなること。個体差かもしれないが、両者の見え具合はできるだけ近づけてほしい。
3つめはレンズのラインアップがまだ少ないこと。EOS M用のEF-Mレンズはどれもデザインテイストが統一されていて、細身でEOS Mに合うコンパクトさが素晴らしいが、まだ7本と少なく、標準から中望遠の明るい単焦点レンズやハイクオリティなズームレンズに欠けている。
EOSユーザーならマウントアダプターを介して多数のEFレンズを使えるので、EF-Mレンズがそろってくるまではそれでまかなえるだろう。そうじゃない人はレンズロードマップに注目である。
この性能なら十分一眼レフの置き換えになるし、ミドルクラス以下のEOSユーザーが次に買うカメラとして筆頭なんじゃなかろうか。EOS M5の方がコンパクトだし、ファインダーと背面モニターの切り替えも簡単で使いやすい。
一眼レフからミラーレス一眼へ、時代の変化を加速するかもしれないカメラだ。遅れてきた大本命が4代目にしてとうとう本気になったのですな。
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