キヤノンからミラーレス一眼「EOS M6」登場――ブラック&シルバーのツートンカラーも
キヤノンは、ミラーレス一眼の新製品「EOS M6」を4月上旬に発売する。2015年に発売した「EOS M3」の後継機で、昨年9月に発売した「EOS M5」の下位モデル。シルバーの限定EVFが付属するお得なバンドルモデルも用意。
キヤノンは2月15日、ミラーレス一眼の新製品「EOS M6」を発表した。2015年に発売した「EOS M3」の後継機で、昨年9月に発売した「EOS M5」の下位モデルにあたる。発売は4月上旬で価格はオープン。店頭ではボディが9万円前後、15-45mmのレンズキットが10万5000円前後、18-150mmレンズキットが14万円前後、ダブルズームレンズキットは13万5000円前後となる(いずれも税別)。
EF-Mマウントのコンパクトなボディにデジタル一眼レフ「EOS」シリーズのエッセンスを詰め込んだ高機能モデル。APS-Cサイズの約2420万画素CMOSセンサーと画像処理エンジン「DIGIC7」を搭載し、動きの速い被写体にも素早く合焦する高速・広範囲のオートフォーカスと豊富なダイヤルとカスタマイズできるUI(ユーザーインタフェース)といった操作性が特徴だ。
従来機のEOS M3のハイブリッドCMOS AF IIIは、位相差AFでおおまかに焦点を合わせた後、コントラストAFで最終調整するため少し時間がかかっていたが、EOS M6では全ての画素が撮像用と位相差AF用の両方に使える構造(デュアルピクセルCOMS AF)となり、位相差AFのみで高速合焦が可能。連写速度はAF追従で最高約7コマ/秒、AF固定で最高約9コマ/秒。上位機のEOS M5と同等だ。また最高常用感度はISO 25600。同社では「手持ちで夜景撮影や高速シャッターを積極的に活用できる」としている。
また、Wi-FiやBluetooth/NFCもサポート。iOS/Android用のアプリ「Camera Connect」を使えばスマホ画面でカメラ内の画像を一覧したり、リモートライブビュー撮影が行える。
キヤノンでは珍しいブラック/シルバーツートン
操作性の向上にも注力した。電源はEOS M3のボタン式からレバー式に変更。「サブ電子ダイヤル」が追加され、上面の「メイン電子ダイヤル」と背面の「コントローラーホイール」という3つのダイヤルに設定変更の割り当てが可能になった。とくに「M、Av、Tvモードでの自由度が上がり、操作が快適になった」(同社)という。
EOS M5と異なり、EOS M6はファインダーを内蔵していない。その代わり、0.39型の有機ELパネルを採用した新型ビューファインダー「EVF-DC2」(2万5000円前後)を同時に発売する。EVF-DC2は、EOS M6本体とマッチする円筒形スタイルで、約29gという軽量設計も特徴。その代わり、可動部はない。
キヤノンでは、本体の各レンズキットに1万円程度の上乗せで「EVF-DC2」が付いてくるお買い得な限定バンドルモデル4種を用意する予定。なお、バンドルモデルに付属するEVF-DC2は限定カラーのシルバー(通常はブラック)。EOS M6にはキヤノンのデジタルカメラとしては珍しい「ブラック/シルバー」ツートンカラーをラインアップしたが、シルバーのEVFはとくに相性がいいという。
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