4月に取り壊す予定の東京・銀座ソニービルで最後の来場者参加型イベントが実施される。それもソニーの名機たちを楽器にしてアンサンブルを楽しむというユニークな試みだ。
ソニーは3月6日(月)から31日(金)までの期間、ソニービル8階のイベントスペース「OPUS」(オーパス)において、ソニー・ミュージックアーティスツ所属のアーティスト、Open Reel Ensemble(オープンリールアンサンブル)とコラボレーションしたイベント「エレクトリカル アンサンブルーソニーを奏でる、みんなで奏でるー」を開催する。
Open Reel Ensembleといえば、旧式のオープンリールテープレコーダーを楽器として演奏するユニークなグループ。その不思議な音色と音楽性で注目を集め、ISSEY MIYAKEのパリ・コレクションの音楽を3季連続で担当するなどファッション界でも高く評価されている。
イベントでは、円形の音響空間に初代ウォークマン「TPS-L2」やハンディカム「FDR-AX100」など、懐かしいソニー製品6機種が並ぶ。いずれも音響機材になっていて、これらに触れる、手をかざす、ボタンを押すといった動作によりエレクトリックな音色を奏でる仕組みだ。壁面には演奏された音に合わせて映像が映し出され、イベント空間全体がサウンドインスタレーションとして機能するという。
期間中は30分毎にOpen Reel Ensembleが演奏する映像が180度に広がる壁面に投影される。また来場者が奏でた音は毎回アーカイブされ、Open Reel Ensembleが3月30日(木)にその一部を演奏にミックスし、OPUSでのフィナーレとなるライブ演奏を披露するという。
関連記事
- 銀座ソニービルが“特別な場所”であり続ける理由
東京・銀座のソニービルで開幕した「It's a SONY展」。日本が高度成長期のまっただ中にあった1966年に建設され、今もソニーとそのファンにとって特別な場所であり続ける銀座ソニービルについて、展示からひもとく。 - ソニー70年の歴史を振り返る「It's a Sony展」――銀座ソニービル建て替えを前に最後のイベント
ソニーは、11月12日(土)から東京・銀座のソニービルで「It's a Sony展」を開催する。前半は「歴史」がテーマ。創業70周年を迎えた同社が過去に送り出してきたエポックメイキングな製品を多数展示する。 - さよなら「銀座ソニービル」、7年がかりの建て替えプロジェクトが発表される
ソニービルのリニューアル事業「銀座ソニーパークプロジェクト」が発表された。現在のソニービルは、2017年3月31日をもって営業を終了する。 - 「発想はベンチャー、やることは大企業」――ソニーが作ったイノベーションの芽を育てる仕組み
最近、ソニー製品がなんだか面白そう。そんな風に感じたことはないだろうか。今までにない製品を次々と送り出す「Seed Acceleration Program」の仕組みについて、同社新規事業創出部の小田島伸至担当部長に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.