パナソニックは4月4日、シニア層をターゲットにした家電シリーズ「Jコンセプト」の新製品として、LEDシーリングライト2機種を発表した。新開発の「あざやかモード」により、色の鮮やかさや文字の見やすさを向上させている。
同社が行った調査によると、50〜60歳代の約4割が「読書や細かい作業をしたとき、すぐに目の疲れを感じる」という悩みを抱えているという。原因は加齢に伴う視機能の低下。老眼や視力の低下に加え、レンズの役割を果たす水晶体が透明から黄色に徐々に変化する“黄変”により、視界全体が黄色がかって見えるという。
新製品では、同社が約40年にわたって研究開発を続けてきた波長制御技術と2013年に発表した「文字くっきり光」を応用。リモコンのボタンで「あざやかモード」をオンにすると、黄みを抑えて青みが引き立つ波長となり、同時に明るさも通常の“全灯”に比べて1.3倍にアップする仕組みだ。
色温度6200K(ケルビン)の昼白色という点は通常の全灯と同じだが、演色性は通常のRa83からRa92へと向上(演色性:明かりに照らされたものが自然に見えるかを判断する指標。Ra100なら太陽光とほぼ同じとされる)。また12畳用の「HH-JCC1242A」の場合、照明直下の床の明るさは全灯時で360lx(ルクス)なのに対し、あざやかモードでは503lxまで向上する。
同社が60歳代の男女に対して色(彩度)識別や文字識別の実証評価を行ったところ、あざやかモードでは正答者が大幅に増加したという。「色をより鮮やかに、文字を読みやすい明かりになった」。なお、消費電力は通常の全灯時で40Wに対し、あざやかモードでは61Wとなる。
新製品の価格はオープンプライス。実売想定価格は12畳用の「HH-JCC1242A」が5万5000円前後、8畳用の「HH-JCC0842A」が4万5000円前後。いずれも6月1日に発売予定だ。
関連記事
- パナソニック、圧力IH炊飯ジャー「SR-JX055」発売――3合タイプで初の「可変圧力おどり炊き」搭載
パナソニックは、圧力IH炊飯ジャー「SR-JX055」を9月20日発売する。3合(0.54リットル)の小型炊飯容量タイプながら「可変圧力おどり炊き」搭載した。価格はオープン。予想実売価格は7万円前後(税別)。 - パナソニック、「和食メニュー50選」を搭載した「3つ星ビストロ NE-JBS652」を7月に発売
パナソニックは、「Jコンセプト」シリーズでスチームオーブンレンジの新製品「3つ星ビストロ NE-JBS652」を7月1日に発売する。予想実売価格は8万5000円前後(税別)だ。 - パナソニック、縦型洗濯機「NA-JFA801」を発売――投入口面積を約14%拡大、使いやすさを追求
パナソニックは、縦型全自動洗濯機「NA-JFA801」を7月15日に発売する。価格はオープン、予想実売価格は18万円前後(税別)。 - パナソニック、モノづくりに携われる「社外モニター」募集
パナソニックが、商品開発に参加できる「社外モニター」200人の募集を開始した。期間は2015年7月から3年間。 - シニアのための新コンセプト家電、パナソニック「Jコンセプト」登場
パナソニックが新コンセプトの家電シリーズ「Jコンセプト」を披露。わずか2キロの掃除機、足元が暖かいエアコン、そして50代女性の身長に合わせた冷蔵庫が登場する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.