「Xperia Touch」は6月発売 投影した画面に触れて操作できるプロジェクター:約15万円
ソニーモバイルのモバイルプロジェクター「Xperia Touch」が、日本で6月に発売される。壁や机に投影した画面に直接触れて操作できるのが特徴。Android 7.0を搭載しており、Google Playから好きなアプリを追加できる。
ソニーモバイルコミュニケーションズは4月20日、スマートプロダクト「Xperia Touch(G1109)」の日本投入を発表。6月9日に予約を開始し、6月24日から順次届けられる。ソニーストアでは、4月20日から先行展示を行う。ソニーストアでの販売予定価格は14万9880円(税別)。
Xperia Touchは、壁やテーブルなどに画面を投影できるモバイルプロジェクター。さらに、照射した画面に触れて、タブレットのように操作できるのが大きな特徴。テーブルを囲んで家族でゲームを楽しむ、壁に投影した写真や動画を鑑賞する、離れた家族とビデオ電話をするといった使い方を想定している。Xperia Touchを通して、屋内での家族や友人とのコミュニケーションを活性化させるのが狙いだ。
OSはAndroid 7.0を搭載しており、Google Playから好きなアプリをインストールして利用できる。
ソニーがモバイル端末向けに開発した超単焦点レンズ、独自の液晶ディスプレイデバイス「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」、レーザーエンジンを搭載したことで、持ち運びができる小型サイズを実現。
机に置いた状態で投影される画面サイズは23型だが、本体から25センチ離れると80型まで拡大する。ただし画面に触れて操作できるのは23型で投影したときのみ。画面サイズはXperia Touchと机(や壁)との距離に応じて自動で調整される。なお、机や壁に溝や凹凸があると、投影する画面が崩れたり、タッチの反応が鈍くなったりすることがある。画面の解像度は1366×768ピクセル、明るさは100ルーメン、最大コントラストは4000:1。
タッチ操作は赤外線を検知することで実現している。Xperia Touchの画面を写し出す際に、23型の画面を覆う形で赤外線を照射。投影した画面(≒照射した赤外線)に触れると、イメージセンサーがその位置を検出して、タッチパネルと同様の操作ができる。60fpsでリアルタイムに検出するため、遅延なく操作できるという。最大10点のマルチタッチに対応しているので、複数ユーザーが同時に操作できる。なお、赤外線の反射した指の後ろなど、赤外線が遮られた場所を触れると操作はできない。
約2メートルまで近づくと、人感センサーが反応して自動でディスプレイを表示する。その後、「ハイ、エクスペリア」と話しかけると、ボイスコマンドが起動し、天気やニュースを聞いたり、指定したアプリを起動したりできる。Xperia Touch独自のホームウィジェットも用意しており、天気/時計、メモボード、ファミリーカレンダー、ビデオ電話(Skype)の相手を表示させられる。
サイズは約69(幅)×134(高さ)×143(奥行き)mm、重量は932g。プロセッサはQualcommのSnapdragon 650(1.8GHz 2コア+1.4GHz 4コア)で、メモリは3GB、ストレージは32GBを内蔵している。SIMスロットは内蔵しておらず、インターネットはWi-Fi経由で利用する。他にBluetooth(4.2)とNFCもサポートしている。外部接続端子はUSB Type-CとHDMIタイプD(入力用)。Miracastにも対応している。
USB端子から給電して使うほか、持ち運んで使えるようバッテリーも内蔵している。内蔵バッテリーでの連続使用時間は約1時間。内蔵バッテリーを使用すると、画面の明るさが自動で50%に調整される。
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