ダイソンは、コードレススティッククリーナーの新製品「V7」シリーズを5月25日に発売する。2015年に登場した「V6」シリーズと、2016年に発売した現行の最上位機「V8」シリーズの中間に位置付けられる製品だ。価格はオープンプライスで、店頭参考価格は6万5800円(税別)。
V7シリーズは、V6シリーズのモーター「DDM V6」に改良を加え、V8シリーズと同じ筐体(きょうたい)に載せたものだ。このため使い勝手はV8シリーズとほぼ同じ。吸引力が落ちない「2Tier Radialサイクロン」をはじめ、リチウムイオンバッテリーやゴミを捨てる際に内部もきれいにする“ゴミ捨て機構”、吸音材による騒音低減といったV8シリーズの機能を継承しつつ、価格を抑えることに成功した。
異なるのは、バッテリー寿命がV8シリーズの40分に対してV7シリーズは30分と少し短くなったこと、バッテリー残量を示す3連LEDが省略されたこと、重量が約100g軽くなったこと程度。駆動音についてはV6シリーズよりも50%静かで、V8シリーズと比較しても「MAXモード」(強モード)時に目立つ高い音が抑えられ、扱いやすくなった。
ダイソンの麻野信弘社長はV7シリーズについて、「V8シリーズと同様、自宅のメイン掃除機として利用できるが、価格はV6シリーズとV8シリーズのちょうど中間。ユーザーの選択肢を増やす1台だ」と胸を張った。
また浅野社長は、従来のキャニスター型掃除機とスティック型コードレス掃除機の販売構成比のグラフを示し、コードレスタイプの好調さをアピール。「現在、日本国内では320万世帯がダイソンのコードレススティッククリーナーを使っている。コードレスのウェイトは年々増しており、(販売台数の)70〜80%はコードレスに置きかわるだろう。その中で50%の数量シェアを狙っていく」(同氏)
V7シリーズは、ヘッドの違いで2モデルをラインアップ。フローリングに適したソフトローラークリーナーヘッドが付属するのが「V7フラフィ」で、カーペットにも強いダイレクトドライブクリーナーヘッドの「V7アニマルプロ」をそろえた。両モデルともミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、すき間ノズル、収納用ブラケットが付属する。
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