そもそも“一眼レフ”ってなんだっけ?(3/3 ページ)
デジカメが抱える“35mmフィルムの呪いシリーズ”第4弾のテーマは「一眼レフ」。ミラーレス一眼と一眼レフの違いをちょっと整理しておこう。
ミラーレス一眼の時代はくる?
で、いつも話題になるのがどっちがいいのか、なんだけど、これは難しい。
「デジタル一眼レフ」自体がフィルム時代の一眼レフの構造をずっとひきずってるのは確かで、そのおかげでフィルム時代と同じレンズを使え、同じ感覚で操作できるので移行がスムーズにいったのだが、ミラーボックスを中心とするメカ部分が必要なためカメラとしての性能を上げるにはそこにコストがかかり、どうしても大きく重くなる。
今はデジタル一眼レフも「ライブビューモード」を持ってて、ライブビューで撮ってるときは「ミラーレス一眼」を使ってるのと変わらない。
そういう意味では今のデジタル一眼レフは「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」のハイブリッド構造といっていい。
でもライブビューで撮るのなら、ミラーレス一眼の方がレンズも機構もライブビュー撮影に特化してるので快適に使える。
数年前までは動体撮影時のAFやEVFの見やすさやレスポンスでミラーレス一眼はやや劣っていたが、そこが進化したことで、一眼レフである必然性は減ってきた。最後までついて回りそうなのはバッテリーの持ちかな。こればかりは常時イメージセンサーやディスプレイが働き続けるミラーレス一眼は不利だ。
細かいメリットデメリットや機種間の差異を比較し出すと話がややこしくなるのでしないけど、総じて「一眼レフ」って構造はフィルムカメラ時代のものだと思うし、最終的にはミラーレス一眼が主流になるんじゃないかと思ってて、個人的にはメインカメラも1年前あたりからミラーレス一眼にシフトしちゃった次第である。
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