DREAMS COME TRUE(ドリカム)の人気が上がれば、株価が上がる――。ビデオリサーチが年2回調査をしている「テレビタレントイメージ」の2月度の結果が3月27日に発表された。この調査を受け大和総研は、ドリカムの人気度とTOPIX(東証株価指数)の関係を調べ、強い相関関係があると分析している。
2002年度以降の2月と8月の調査結果を見ると、ドリカムの人気度とTOPIXの推移は、ほぼ連動している。人気と株価の関係度合を示す相関係数は0.79、『すぐわかる統計解析』(石村貞夫著)によると、0.79は「強い相関」があるという。
さらにドリカムの人気と、TOPIXの騰落確率を調査した。ドリカムの人気が上がれば、TOPIXも連動して85.7%上昇、一方、人気が下がれば66.7%下落している。連動する理由として同社は「(ドリカムの)リアルな歌が注目される環境は、投資家を含めた人々の気持ちの充実が背後にあるのだろう。投資家心理が前向きになりやすく、株価も上昇しやすいのではないか」と分析している。
1988年に結成したドリカムは、4年に1度ファンからのリクエストを元に選曲するベストライブツアー「DREAMS COME TRUE WONDERLAND」を開催している。今年はちょうど、その年に当たる。同社では「ドリカム人気で株価が決まる訳ではないが、今年はドリカム人気の上昇に連動した株価を期待したい」としている。
おせっかいながら心配なのは、今のドリカムは“かつてのドリカムならず”なことだ。以前「男2人、女1人」の代名詞だったドリカムは、2002年にメンバーの1人が脱退して以来「男1人、女1人」になっており、その後ミリオンセラーには恵まれていない。また、2人になって初のDREAMS COME TRUE WONDERLANDツアーを行った2003年は、TOPIXはバブル崩壊後市場最安値をつけているのだ。
6月13日には、シングル「きみに聞こえない」が、映画の主題歌としてリリースされる。2人でも関係なく「ドリカム人気の年はやっぱり株価も上昇」となるよう、ミリオンセラーを祈ってドリカムのCDを買ってみるのも面白いかもしれない。
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