欧州委員会は4月7日、EU空域を飛行中の航空機内での携帯電話サービスの導入を認めた。これにより、乗客は一般的な携帯電話を利用して通話、メールの送受信、データ通信などができるようになる。
また欧州委員会はサービス導入に当たっての技術要件を調整する規定も発表した。乗客の携帯電話は、衛星経由で地上とつながる機内携帯電話ネットワークを利用する。携帯電話が直接地上のネットワークに接続しないようにし、航空機器や地上の携帯ネットワークへの干渉を避ける。
こうした技術要件の調整により、加盟各国が航空会社に与える免許はEU全域で通用する。例えばフランスやスペインで機内携帯サービスの免許を取得した航空会社は、ドイツやハンガリー上空でそのままサービスを提供できる。
発表になった規定には価格に関する条項は含まれていないが、欧州委員会は航空会社と携帯キャリアに対し、サービス普及のために安価な料金での提供を求めている。
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