現役女子大生のキャバ嬢に学ぶ! プロフェッショナルなトーク術(前編)現役東大生・森田徹の今週も“かしこいフリ”(5/6 ページ)

» 2009年03月03日 07時00分 公開
[森田徹,Business Media 誠]

テクニックその5:色恋でつながった客は続かない

 これは恋愛マニュアルとしては余談になるが、一応、紹介しておこう。色恋で引きつけた客は、彼女いわく「もって半年」だそうだ。だから、色恋はキャバ嬢として負担になるけれど、長期の固定客として実にならない。なので彼女は、色恋でお客様を引き付けていないという。

 「異性を恋愛の対象としてしか見られない」といった声をよく聞くが、こうした人は人脈という貴重な財産を失ってはいないだろうか。異性との交友関係が続かない人は、こういったところも考え直した方がいいかもしれない。

メール営業のテクニック

 マイちゃんによると、多くのキャバ嬢は「メール営業」というものをしているという。メール営業とは文字通り、メールを使って顧客に対し来店を促す行為。彼女はメール営業を行っていないそうだが、メール営業のテクニックを聞いたので触れておこう。

 メール営業の極意とは何だろうか? 彼女いわく「客の来店を促しつつも、営業であるということを感じさせないこと」にあるという。「お客様にお店ということは意識させてはいけないから、メールの文面にはとっても気をつかう。例えば『最近あえなくて寂しい』『メッチャ会いたい』とか書いて、お店のことは書いちゃダメ。それでお店の外で会いたいと言ってきたら『でも、今忙しくてその時間には会えない……でも会いたいよ』みたいなことを書けばいいかな。電話で『今すぐ会いたいよ』って甘えればすぐなんだけどね」。つくづく、キャバ嬢とは末恐ろしい。これなら、騙されても仕方がない……と思ってしまったのだ。

 また色恋がないところでも、メール営業には気をつかわなければならないという。「確かにある程度のテンプレートはあるんだけど、相手によっては内容を変えなきゃすぐメール営業だってバレちゃう。なので相手の名前を入れるのはもちろんだし、前に話した話題を入れて『あの話の続き、メッチャ気になります! また話してください』とか書ければいいかな」ということだ。営業1つとっても、奥が深いことを痛感した。

キャバ嬢はこんな風に口説かれたい

 ここまではキャバ嬢がお客様を楽しませ、お店に通ってもらうコミュニケーション術を紹介した。実生活での会話に応用できるものも多かったのではないだろうか? 

 一方、客としてキャバ嬢を楽しませ、口説くにはどうすればいいのだろうか?

 マイちゃんは「お客様はあいさつのように口説いてくる」という。口説かれ慣れているキャバ嬢は、まさに“難攻不落”といったところか。

 まずキャバ嬢として彼女を口説くにあたって気になるのは、「客とキャバ嬢のカップル」は成立するのかということである。この点については「私はお客様と付き合ったことはないけれど、やっぱりキャバ(嬢)をやっていると普段接する男性がお客様だけということも多いから、お客様が恋愛対象になることは多い。私が知ってる女の子で、彼氏もお客様、愛人もお客様、今気になっている人もお客様っていう子もいる」。筆者は「客とキャバ嬢のカップル」は都市伝説だと思っていたが、キャバ嬢への求愛が成功するケースも少なくないようだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.