人事担当者に聞く、2011年卒の就職戦線は何℃?

» 2009年10月23日 18時04分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 企業の人事採用担当者は2011年卒の就職戦線について、どのように見ているのだろうか。楽天リサーチの調査によると、「氷河期になる」(51.8%)と「超氷河期になる」(12.5%)を合わせると、64.3%の人が“厳しくなる”と見ているようだ。また昨年と比較して、氷河期度合いを聞いたところ「マイナス11℃〜20℃」が20.0%でトップ。次いで「プラスマイナス0℃」「マイナス1℃〜10℃」(いずれも16.9%)という結果に。加重平均値で見ると、マイナス7.26℃だった。この結果について、楽天リサーチは「氷河期度合いは昨年と比較して、さらに冷え込むことになりそうだ」としている。

2011年度の就職氷河期度合いについて(出典:楽天リサーチ)

 就職活動する学生の意識に、何らかの変化はあるのだろうか。人事担当者に聞いたところ「エントリー数が増えた」(35.8%)が最も多く、以下「就職活動に不安を感じる人が増えた」(34.6%)、「説明会などイベントの参加者が増えた」(29.3%)という結果に。「学生の意識にも就職難の色が濃く現れているようだ」(楽天リサーチ)

人事採用担当者が人を見るときに気にする点

 人事担当者は人を見るとき、どのような点に注意しているのだろうか。最も多かったのは「話し方」で39.5%、次いで「立ち振る舞い」(25.3%)、「表情」(23.6%)と続いた。また新卒新人に求めることを聞いたところ「主体性」(55.9%)、「柔軟性」(41.8%)、「実行力」(41.5%)が上位にランクイン。「新卒新人らしく、フットワークが軽く、すぐにでも実行できる人材が求められているようだ」(楽天リサーチ)

「社会人基礎力」の中で新卒新人に求める要素(出典:楽天リサーチ)

 インターネットによる調査で、20〜69歳の人事担当者800人が回答した。調査期間は10月9日から10月13日まで。

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