まちまちの経済指標で方向感のない展開清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年03月15日 08時37分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

ハイテク銘柄の底堅さに期待

日産自(7201) 764 △18

 新型の世界戦略車をタイで発売する。タイでの自動車販売に力を入れており、2010年度の販売目標を2009年度見通しに比べて1.4倍にする計画。今後インドや中国、メキシコなど新興国でも生産する予定で、国内での発売は年内の予定。

三洋電(6764) 145 ▼1

 インドネシアで2011年までの液晶テレビの生産台数を5倍に増やす。東南アジアや中東、アフリカへ順次輸出も始める。所得の向上によりアジア諸国などで起きている需要の変化に合わせ、これまでのブラウン管テレビから主力を移す。

第一三共(4568) 1787 △23

 2012年度の新広告市場での売上高を2009年度見込みに比べて7割増やす。2008年に買収したインドの製薬最大手を活用して、急成長しているアジアやアフリカなどの需要を取り込む。

王子製紙(3861) 402 △2

 マレーシアのダンボール・板紙最大手を買収する。国内市場が成熟化するなか、成長が見込める東アジア地域での事業強化を図る。王子製紙が海外でダンボール・板紙事業者を買収するのは初めて。マレーシアに進出している日系電機メーカー向けのダンボールなどの販売強化を狙う。

兼  松(8020) 71 ▼1

 電気自動車(EV)関連のインフラ事業に参入する。京都府が推進するEV普及に向けたプロジェクトの一貫として急速充電器を設置、運営するほか、認証・課金システムや携帯電話と連動した情報提供システムの開発にも乗り出す。

アルバック(6728) 2369 △14

 中国で発光ダイオード(LED)製造装置の現地生産を今秋にも始める。中国政府は省エネ性能に優れるLED照明の普及を後押ししており、資材を現地調達するなどして価格を日本製装置の半分以下に抑え、成長市場での需要を取り込む。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1300万株

買い  2120万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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