その会社に就職しようと決めた理由――採用年度によって違い

» 2010年03月24日 20時04分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 あなたは内定を何社からほしいですか? 2011年度採用に向けて就職活動中の学生に聞いたところ、「とにかくひとつでももらえればいい」(37.0%)と回答した人が最も多いことが、ネットマイルの調査で分かった。次いで「2〜3社からほしい」(33.6%)、「第一志望の企業だけもらえればいい」(24.4%)と続いた。男女別で見てみると、「とにかくひとつでももらえればいい」では女性(35.0%)よりも男性(39.0%)の方が多かった。逆に「2〜3社からほしい」では男性(30.5%)よりも女性(36.8%)の方が多く、「どちらかといえば女性よりも男性において内定に対する切迫感が感じられた」(ネットマイル)

(出典:ネットマイル)

 同社が2009年11月に実施した調査では「複数の内定がほしい」(42.2%)という人が最も多く、次いで「第一志望の企業だけからもらえればいい」(27.4%)、「とにかくひとつでももらえればいい」(27.2%)だった。前回と比較すると、複数内定を希望する学生が減少傾向にある一方、「とにかくひとつでももらえればいい」という回答が増加。2011年度採用における就職活動の厳しさを予感している学生が多いようだ。

入社を決める理由

 入社を決める理由は何だろうか。2011年度採用に向けて就職活動中の学生に聞いたところ、「将来性のある会社だから」(40.3%)と答えた人が最も多かった。以下「雰囲気が合うと感じた」「長く勤められそうだった」(いずれも37.8%)、「説明会、セミナーが良かった」(31.9%)、「給料、勤務地、仕事内容などトータル的に考えて一番魅力的だった」(26.1%)と続いた。

 2010年度採用に内定をもらった学生に聞いたところ、「就職活動を終わらせたかったから」(27.8%)がトップ。次いで「雰囲気が合うと感じた」(27.0%)、「有名企業、大企業だから」(24.3%)と続いた。また2009年度採用に入社した新入社員にも聞いたところ「有名企業、大企業だから」(28.6%)がトップ。以下「雰囲気が合うと感じたから」(26.9%)、「将来性のある会社だから」(22.7%)、「福利厚生が良かった」「長く勤められそうだった」(いずれも20.2%)という結果に。「昨今の傾向として、有名企業や大企業といったブランドを重視し過ぎずに、将来性や長く働けるかといった観点から入社を決定する学生が増えているようだ」(ネットマイル)

(出典:ネットマイル)

 インターネットによる調査で、学生や新入社員353人が回答した。調査期間は3月11日から3月12日まで。

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