そしてカッシーナは大胆な未来への提案も行った。それが「Aireソファ」。ピエロ・リッソーニのデザインだ。これまでのコレクションでは“もっとも軽量なソファ”であり、環境問題に取り組んだ新作ソファだ。
その秘密は中身。強度のある糸を張った構造は、快適な掛け心地を実現。張りや触感を「詰めもの」だけに頼らなくても済むのである。そして発泡ウレタンの使用も65%以上を削減した。
さらに使用材料の80%が再生可能な材料を使い、軽くなることで運送や使用に際しての負荷を軽減した。
とはいえ、環境問題だけを追ったのではない。座ってみると、体を包むような掛け心地に恍惚感さえ覚える。
その中身と仕組みを惜しげもなく見せる展示に、家具製造への自信がうかがえた。
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