「スワロフスキー×吉岡徳仁」幻の作品が公開

» 2010年06月25日 08時00分 公開
[松浦明,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 2010年のミラノサローネでさまざまなブランドから作品を発表したデザイナー吉岡徳仁氏。そのなかの1つ、クリスタルの老舗ブランド、スワロフスキーから発表した華やかな作品の影に潜む、未発表のプレゼンテーションプランが公開された。

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 「クリスタルの香りをまとう」というコンセプトのもとデザインされたこの作品(コンセプトモデル)は、いわゆる、「Unrealized Plan」。クライアントのリクエストに応じてデザイナー側からプレゼンテーションされたものの、実現に至らなかった幻のプランだ。

 「まず、人の感覚に響くものというアイデアから、“香り”という要素をデザインに取り入れたこのプランを提案しました。香水の中にクリスタルを封印し、香りにクリスタルのイメージを溶け込ませることを意図しています」(吉岡氏)

 吉岡氏といえば、スワロフスキー初の旗艦店のストアデザインを手掛けるなど、現在に至るまで同社とは数々のプロジェクトを手掛け、コラボレーションを重ねてきている。その同社より「スワロフスキーを象徴するものをデザインして欲しい」という依頼を受けたという吉岡氏が真っ先に提案したプランは、「ものの形をデザインするというよりは、まったく新しいコンセプトを持った、人の感覚に響くもの(香り)」をテーマにしたものだった。

 最終的には幻のプランになってしまったが、新たなデザインの考え方を打ち出すための重要な足がかりになった作品であることには違いない(※作品の製品化予定はありません)。

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