世界的な景気鈍化懸念や欧州金融不安からの信用収縮が進み大幅下落：清水洋介の「日々是相場」朝刊（2/2 ページ）

[清水洋介，リテラ・クレア証券]

本日の注目銘柄

ディフェンシブ銘柄に底堅さが見られるか

ファーストリテイ（9983） 13980　▼140

　マレーシアに合弁会社を設立する。カジュアル衣料店「ユニクロをマレーシアで展開するもので、現地企業との合弁でファーストリテイリングが55％出資する。東南アジアではシンガポールに続く拠点となる。

日産自（7201） 629　▼12

2012年にインドネシア工場の生産能力を倍増するとの社長のコメントが伝えられました。急拡大する同国を主要市場と位置づけ、小型車などを現地生産、加えて現地販売を2013年までに4倍に増やし、研究開発センターも設立する。

J　X（5020） 435　▼5

　ベトナムで製油所の建設・運営に乗り出す方針。ベトナム国営のエネルギー大手が進める2つの建設計画に出資する。また、傘下の新日本石油は中国石油大手と石油精製の合弁会社設立で基本合意した。いずれも、需要が拡大するアジア市場を重視する戦略。

三井住友（8316） 2575　▼33

　インド民間銀行4位と資本・業務提携する。邦銀がインドの銀行へ出資するのは初めてだが、投資銀行業務や資産運用で提携する。

ホンダ（7267） 2647　▼36

　ベトナム二輪車工場の生産能力を2011年までに現在の3割増に引き上げる。ベトナム市場でAT（自動変速機）搭載モデルの販売が好調なため、能力拡大で搭載車種を拡充する。

日製鋼（5631） 809　▼4

　2011年初めにも、中国でプラスチック射出成型機の量産を始める。同社が海外で完成品を生産するのは初めて。需要の急回復を牽引する中国市場に機敏に対応できるようにする。

外国人売買動向（外資系10社ベース）

売り　　3270万株

買い　　1700万株

（金額ベースも売り越し）

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 （パンローリング）、『儲かる株価チャート集中セミナー』（ナツメ社）。清水洋介の「株式投資の羅針盤」

※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。