決算発表を前に景気回復鈍化懸念が薄れて堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年07月12日 08時30分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

決算動向をにらんだ展開に

富士通(6702) 579 △13

 米マイクロソフトと「クラウドコンピューティング」事業を共同展開する。両社が各国で運営するデータセンターを共同利用、マイクロソフトの開発力と富士通の顧客支援体制を組み合わせ、企業への提案力を高める。

KDDI(9433) 437000 ▼7000 、 東 芝(6502) 458 △1

 企業向けスマートフォン(高機能携帯電話)の開発・販売に乗り出す。基本ソフト(OS)に米マイクロソフトの「ウインドウズモバイル」を採用し、ビジネス用に使い勝手を高めた新機種を東芝と開発、ヤマト運輸(9064)の宅配便配達員向けに納入する。

NEC(6701) 240 △3

 2012年度に中国事業の売上高を2009年度の2倍に引き上げると社長が表明した。中国企業との提携を深め、「クラウドコンピューティング」事業を強化する。2006年度に中国から撤退した携帯電話事業もタッチパネル型のデータ端末で再参入したい意向を示した。

アスクル(2678) 1740 ▼36

 中国事業を拡大する。従来は上海市内だけでオフィス用品を配送していたが、7月末から上海を拠点に半径300キロメートル圏内に範囲を拡大する。

7&I−HD(3382) 2054 ▼15

 傘下のイトーヨーカ堂は婦人アパレル3位と業務提携し婦人服で価格を抑えたプライベートブランド(PB=自主企画)を立ち上げる。不振が続く衣料分野の立て直しを急ぐ。

象 印(7965) 225 ▼6

 新興国市場の食文化に合った炊飯器の専用モデルを開発し、中国や台湾、東南アジアなどで発売する。経済成長が続くアジアでは日本製炊飯器の人気が高まっていることに対応、アジア市場の開拓を本格化する。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1040万株

買い  1100万株

(金額ベースは売り越し越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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