日本人のお金の使い方がまるわかり――全国消費者実態調査データ(1/2 ページ)

» 2010年10月15日 08時00分 公開
[安田英久,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:安田英久(やすだ・ひでひさ)

インプレスビジネスメディアWeb担当者Forum編集長。プログラミングやサーバ、データベースなどの技術系翻訳書や雑誌『インターネットマガジン』などの編集や出版営業を経て、現在、Webサイト「Web担当者Forum」編集長。ビジネスにおけるウェブサイトの企画・構築・運用と、オンラインマーケティングの2軸をテーマにメディアを展開している。


 「30代の男性は書籍や雑誌に1カ月あたり何円使っているのか?」

 「ケータイの通信費は、年齢層でどれくらい違うのか?」

 「緑茶と紅茶とコーヒーと、それぞれいくらぐらい使っているのか?」

 「靴やシャツや下着に使っているお金は?」

 「CD・DVDやゲームにはどれくらいお金を使っているのか?」

 「映画や遊園地や温泉にはみんなどれくらい行っているのか?」

 こんなデータがあればいいと思いませんか? それがあるのです。そのデータとは、総務省統計局が行っている「全国消費実態調査」です。

 全国消費実態調査とは、国民生活の実態について、家計の収支や貯蓄・負債、耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を総合的に調査し、世帯の消費・所得・資産に関する水準、構造、分布などを全国・地域別に明らかにすることを目的とした調査。さらに、各世帯員の個人的な支出を把握するための「個人収支簿による調査」を別系統で実施しているのも、この調査の特徴です。

 調査は5年ごとにしか行われておらず、今回、調査結果が発表されたのは、第11回となる平成21年(2009年)調査(第1回は昭和34年でした)。全国約5万7000世帯(うち単身世帯約4400世帯)を対象に、2009年9月から11月の3カ月間(単身世帯は10月から11月の2カ月間)かけて調査が行われました。

 ただし、すべての調査結果が一気に発表されるわけではなく、現時点では「主要耐久消費財に関する結果」(7月発表)と「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」(9月発表)の2種類が発表されています。

 今後、さらに「二人以上の世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」(12月発表)、「家計資産に関する結果」(2011年3月発表)、「各種係数及び所得分布に関する結果」(2011年10月発表)のようなデータが順次発表されていきます。

 どんな品目にどんな支払い方法で1カ月当たり何円くらい使っているのかを、年間収入別、世帯主の年齢層別、都道府県別などの切り口でデータ化してあるので、冒頭で紹介したような「どんな人が何にいくら使っているのか」が分かるのです。

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