目先的な過熱感もあって上値も限定的清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

» 2010年11月29日 15時59分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 先週末の米国市場は軟調となり、ユーロも欧州金融不安から軟調となったのですが米ドルが堅調(円安)となったことや、週末のヘッジ売りの買戻しなどもあって、買い先行となりました。ただ、米国のクリスマス商戦の動向を見極めたいというや米経済指標の発表なども多いことから、積極的に買い上がる動きも少なく上値の重い展開となりました。下値を売り急ぐような動きもなく、後場に入って買い直される場面もあったのですが、上値限定的となりました。

 本日はメンタルトレーナーの方とランチを食べて来たのですがスポーツなど、非常に「メンタル」な面が強く、相場も同様にメンタルがしっかりしていないとダメだろうと思いました。相場というものが心理戦であり、「人が何を考えて何をしているか」を読むことが勝負になって来るのではないかと思います。そのためにはまず「自分が何をしたいのか」と言うことをはっきりとさせることが必要なのでしょう。

 メンタルトレーナーの方も言っていましたが、まずは「自分を知ること」から始めないといけないということではないかと思います。自分が何をしたないのかも分からなければ、成功をするためには自分に何が足りないのか、何をどうすればいいのかも分からないのでしょうし、何もわからずに株の売り買いをしていても失敗ばかり、損ばかりしてしまうのではないかと思います。逆に自分が何をしたいのかがわかり、相場の状況がどういう状況なのかが分かれば自分が市場に参加するタイミングなどもわかってくるのではないかと思います。

 何度もこのコラムで述べていますが、自分のスタイルを確立し、常にそのスタンスを崩さずに売買をしていれば、大きく間違えることも少ないのでしょうし、コンスタントに利益を出す事も出来るのでしょう。闇雲に、そして人の言うままに売買を繰り返しているばかりでは自分のスタンスを確立できず、気分次第で自分のやり方でやってみても、相場の状況を把握していなければ売買もうまくいかないのでしょう。まずは自分がどういう性格で、どのような売買をするのか冷静に分析して見るのもいいかもしれません。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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