デジタルライカの最高峰「ライカ M9 チタン」日本上陸(1/3 ページ)

» 2010年12月15日 08時00分 公開
[加藤孝司,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 先頃ドイツ・ケルンで行なわれた「フォトキナ2010」で発表されたライカカメラの日本での新製品発表会が、東京・銀座のライカ銀座店で行われた。発表会にはこの夏ライカカメラAGのCEOに就任したばかりのショップフ氏、ライカカメラAGのプロダクトマネジメントディレクターのステファン・ダニエル氏、そしてコンパクトカメラ部門プロダクトマネジャー杢中薫(もくなかかおる)氏の現在のライカカメラのデザインをささえる3名が来日。新製品を前にプレゼンテーションを行った。

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 発表されたのはライカカメラのフラッグシップモデル「ライカM9」と、ドイツ製デジタルカメラ「ライカX1ブラック」、大口径ズームレンズを搭載したコンパクトデジタルカメラ「ライカD-LUX5」、コンパクトデジタルカメラ「ライカV-LUX2」、以上のカメラ4機種と、スポーツオプティクスシリーズ「ライカ シルバーライン」。今回は、世界限定500台、チタンにつつまれたボディが印象的なライカM9チタンをレポートする。

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 「ライカM9チタン」は2009年9月9日に発表された「ライカM9」をベースにしながら、フォルクスワーゲンのカーデザイナーで、欧州でもっとも影響力のあるデザイナーの1人であるワルター・デ・シルヴァ氏がデザインを大幅に見直したもの。

 デ・シルヴァ氏はイタリアの建築家レンゾ・ピアノの事務所に在籍後独立、さまざまなプロダクトのデザインを手がけるかたわら、1988年にアルファロメオの名車「Alfa 33」のデザイン変更を手がける。以後、「Alfa155」(1992年)、「Alfa145」(1994年)を始め、アウディ「A5」(2007年)、「R8」(2006年)、コンセプトカーのデザイン、フォルクスワーゲングループのシートデザイナーなどを歴任し、現在はフォルクスワーゲン全体のデザイン責任者をつとめる人物。デ・シルヴァ氏がデザインを手がけた車は、その気品ある美しいデザインにより世界的に大ヒットした。

 今回のコラボレーションでは、デ・シルヴァ氏、ライカカメラともに、ライカカメラに新しいデザインを取り入れる、という共通した考えのもとに実現したという。伝統あるライカMカメラのデザインに、技術の進歩のもと、つねに時代の先端を行くカーデザインを手がけるカーデザイナーからみた新しいデザインと、いわゆる「コンセプトカー」のような意味付けをもったカメラの開発を願ったライカカメラ、双方のチャレンジンから生まれた製品といってもいいだろう。またライカカメラ伝統の限定品、「スペシャルバージョン」という意味合いもある製品だ。

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