休日を控えて手仕舞い売りに押され上値の重い展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2010年12月22日 16時30分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10346.48円 ▼24.05円
売買高 19億3225万株
売買代金 1兆3118億8600万円
値上がり銘柄 504銘柄
値下がり銘柄 1001銘柄
騰落レシオ 147.44% △0.89%

日経平均

米国株は堅調、商品相場も堅調だが休日を控えて手仕舞い売りに押され上値の重い展開

 米国株も商品相場も堅調となり、欧州金融不安も薄れたのですが、ユーロ安となったことや昨日の大幅高の反動から売り先行となりました。それでも、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたことから底堅さも見られ、為替も落ち着いた動きとなったことや持高調整の売り買いが中心と見られることから、方向感のない展開となりました。クリスマス休暇中の休日を控えていることから、積極的に持ち高を増やすような動きは見られず、上値も下値も限定的となりました。

 昨日はまとまった買いが入り、一昨日はまとまった売りが出たのですが、本日は後場になってもまとまった売り買いもなく、前場同様に持高調整の売り買いが中心の相場で方向感に乏しい展開が続きました。昨日まで売られていたものや買われていなかったものが買われ、買われていたものが売られるというような展開で、典型的な持高調整の動きと見られ、指数に方向感は見られませんでした。年末にかけて先高期待も出ているのですが、いずれにしてもクリスマスまでは動かない、と言うことのようです。

 小型銘柄もさすがに休日を前に上げ一服、利益確定売りに押されるものが多くなりました。基調は強含みで売り急ぐようなこともないのですが、東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も軟調となりました。先物は相変わらずまとまった売り買いは手控えられて、指数の方向感を出すような場面はほとんどありませんでした。散発的なまとまった売り買いもなく、閑散として目先筋の売買さえも動きがないことで手控えられたと言う感じでした。

 年末高は期待されるものの、いったん手仕舞いをしておこうと言う動きが多いようです。毎年、年末高が期待され、実際にクリスマス以降は高いことが多いので、利益を確保するために売ることはあっても売り急ぐ動きはなく、買いが手控えられるなかで小口の売りに押されることはあっても売りたたかれることはない、という状況で、指数に方向感が出ないものと思います。一瞬上に抜けたかと思われましたが、日経平均は相変わらず先々週末の大きな陰線の中での動きとなっており、どちらか抜けて方向感が出てくるのはクリスマス明けと言うことになりそうです。

テクニカル分析

日経平均

 先々週末の大きな陰線を抜けたかと期待されましたが、結局抜け切れず高値圏で上髭の長い気迷い線となりました。転換線のサポートは期待されるものの、RSIもストキャスティックスも高値圏で方向感はなく、上値の重い展開がもう少し続きそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.