<日経平均>10541.04△11.28
<TOPIX>926.42△1.91
<NYダウ>11637.45▼37.31
<NASDAQ>2707.80△4.63
<NY為替>82.75▼0.56
欧州株がポルトガル国債の入札を控えて手仕舞い売りに押されるなかで、売り先行となりました。特に売り急ぐような材料が見られたわけでもないのでしょうが、買い上がる材料もないことから手仕舞い売りも多かったものと思います。ただ、決算発表が始まるところで、決算に対する期待もあり、売り叩くこともなく、M&A(企業の合併・買収)に絡む話題などから買われるものもあり、ダウ平均は軟調となりましたが、ナスダック平均は堅調となりました。
先週末の雇用統計でもはっきりと景気の回復が確認できなかったこともあり、利益確定売りを急ぐ場面もあったようですが、企業業績の回復に対する期待もあり底堅さも見られるようです。まだ景気回復に対する懸念から売られているというものもすくなく、今後の決算発表次第で調整一巡から戻り歩調、上値追いとなるのか、もう一度景気の回復が期待できるような為替水準や金利水準を期待する動きになるのかが決まって来そうです。
個別には週末にデンマークの食品材料開発会社の買収で合意したと発表したデュポンが軟調、決算発表を控えたアルコアは堅調というようにまちまちとなり、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)が大幅下落、JPモルガン・チェースなど金融株が軟調となり指数を下押す要因となりました。アップルやフォードモーターなどが高く、サラ・リーはファンドが買収を検討していると報じられて大幅高、アドバンスト・マイクロ・デバイスやエヌビデア、サックスなども大幅高、インテルなども堅調となるなど個別に業績期待から買われるものも見られました。
連休前の日本市場はユーロ安など嫌気して売り先行となりましたが、持高調整の買いも入り、出遅れ銘柄や割安感が強い銘柄を物色する動きから堅調となりました。3連休前、米国雇用統計の発表を控えている割には底堅い堅調な展開となったものと思います。業種的には自動車株や機械株が買われ、ハイテク銘柄の一角も堅調、食品株も高くなるなど出遅れ感が強い銘柄などを物色する動きや買戻しを急ぐ動きから堅調となるものが見られ、底堅い堅調な展開となりました。
日本が休場中の米国市場は底堅いながらも調整気分が強まっており、為替も円高となったことから、日本市場も調整となって来るのではないかと思われます。ただ、世界的な景気拡大に対する懸念が強まったとか、信用収縮からこれまでの資金の流れが止まったということでもなく、日本市場も底堅い展開が期待されます。為替動向次第と言う気もしますが、輸出関連銘柄などは目先的に買われすぎたものも見られ、上値も重くなるのではないかと思います。幕間つなぎ的に休養していたような小型銘柄の反発は期待できそうです。
日経平均は今度は10500円〜600円水準での底固めとなって来るものと思われます。10500円を割り込む水準からは売り難いというような状況になるのかどうかを確認するような展開となって来るのではないかと思います。目先的には為替に振らされることになるのでしょうが、米雇用統計などでも大きな失望感が見られたわけでもなく、一気に円高となる可能性も低いと思われ、底堅い展開から10500円を割り込むと押し目買いも期待できそうです。
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