学生の就職観は「楽しく働き、個人の生活と仕事を両立させ、人のためになる仕事をしたい」といった傾向があることが、毎日コミュニケーションズの調査で分かった。
2012年3月卒業見込みの大学生(大学院生を含む)に、就職観を聞いたところ「楽しく働きたい」(32.6%)と答えた人が最も多く、次いで「個人の生活と仕事を両立させたい」(21.2%)という結果に。またここ数年割合を伸ばしている就職観が、「人のためになる仕事をしたい」(17.5%)だった。
さらに大手企業志向にも変化が見られ、2011年卒以降、大手志向は減少に転じ、女子を中心に中小企業志向にシフトしている。大手企業志向は全体で前年比5.6ポイント減の41.4%。一方、中堅・中小企業志向は同5.8ポイント増の53.4%と半数を超えた。
どの業種に就職したいと考えているのだろうか。文系男子は「銀行」(20.7%)、「商社」(15.7%)、「食品」(15.2%)、「マスコミ」(14.0%)、理系男子は「電子・電気機器」(17.8%)、「食品」(15.5%)、「ガス・電力・エネルギー」(13.3%)などに人気が集まった。一方、文系女子は「食品」(18.9%)、「銀行」(18.0%)、「マスコミ」(16.4%)、理系女子は「食品」(39.0%)、「薬品」(20.9%)、「化粧品」(17.6%)と答えた人が目立った。
また行きたくない会社を聞いたところ「暗い雰囲気の会社」(44.6%)を挙げた人が最も多かった。次いで「ノルマのきつそうな会社」(32.7%)、「仕事の内容がおもしろくない会社」(22.4%)、「転勤の多い会社」(19.7%)と続いた。ちなみに「休日、休暇がとれない(少ない)会社」(18.0%)、「給料が安い会社」(8.1%)と答えた人は減少傾向にある。「2008年以降の急激な経済変化による影響か、待遇、複利厚生面には多少我慢できる傾向にあるようだ」(毎日コミュニケーションズ)
インターネットによる調査で、2012年3月卒業見込みの大学生・大学院生1万768人が回答した。調査期間は2010年10月1日から12月31日まで。
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