銀行が住宅ローンに力を入れる理由世の中の動きの個人資産への影響を考えてみる(3/3 ページ)

» 2011年03月10日 08時00分 公開
[川瀬太志,Business Media 誠]
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住宅ローンはこれからもオイシイ?

 お金が余っている銀行にとって住宅ローンは、貸し倒れリスクが低く、メイン口座を取ることができ、自己資本比率を高めてくれる“オイシイ資産”になります。とはいうものの、すでに住宅ローンの金利競争は激化しているので、総合利ざや率はかなり低下し、採算性は急激に悪化しています。これ以上の逆ザヤが進めば、金利競争についていけなくなる銀行も出てくるかもしれません。

 法人向け融資がきちんとできていて、自己資本比率が問題なければ、住宅ローンの金利競争に積極的に参加する必要はありません。ということは住宅ローンの金利優遇を見ると、その金融機関の経営状況がうかがえるかもしれません。「自分のメイン銀行はどうなっているの?」と気になる人は、住宅ローンの優遇金利をチェックしていみてはいかがでしょうか。(川瀬太志)

※この記事は、誠ブログ世の中の動きの個人資産への影響を考えてみる」より転載しています。

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