30代男性――FXでこんな取引をしている南はるなのFXのヒミツ(2/3 ページ)

» 2011年06月02日 08時00分 公開
[南はるな,Business Media 誠]

 FX取引は誰しも一朝一夕に利益を出せるものではなく、試行錯誤を続けるうちにそれぞれのスタイルを確立していくもの。取引を続けていくためには資金面においても、取引頻度の面においても「無理をしない」ということが重要なポイントですが、30代のFXトレーダーはそのあたりのことをよく理解しているようですね。

 また30代といえば、結婚や子育てなどライフイベントの多い年代ですから、おのずと安全性を重視した取引スタイルになるのかもしれません。自身のライフスタイルに合わせて無理なくFX取引を取り入れている彼らは、FX取引に満足(65.0%)しており、これからもFX取引を継続したい(85.0%)傾向が、他のどの年代よりも高い結果となりました。

85%の人が「FX取引を継続したい」

FX取引を無理なく続ける方法

 それでは「無理のない」取引を実践するには具体的にどうしたらいいのでしょうか。リスクを想定しつつ資金を有効に使うには、プロのトレーダーのお話がヒントになりそうです。話を聞いてみると皆一様に、取引を行う前に具体的な「ルール」を作っているといいます。ルールとは「いつまで」に「いくら」の目標収益を達成するために、1日に何回程度取引をして、1回当たりどのくらいの収益を目指すか、また、どのくらいの損失までなら許容できるか決めておくということ。

 さらに取引の際の利益確定と損切りラインを、例えば2:1にするなど(例:1円プラスになったら利益確定をし、50銭マイナスになったら損切りのように)ルールを決めておきます。このように、自分がどういう取引をするのか具体的に頭に入れておけば、いざ取引を始めた時に無駄な迷いを排除するのに役立ちますし、失敗した場合にも早く軌道修正することができます。同時に、必要な資金も計算することができます。

 そうはいっても「今回はもう少し待っていれば相場が回復するかもしれない」などと自分に都合良くルールを変えてしまいたくなるのが人情というもので、なかなか決めたとおりに実践するのは難しいかもしれません。ただ、やみくもに取引をするのとはじめにルールを決めて取引を行うのとでは、結果は違ってくるでしょう。

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