この春に就職した新入社員は、仕事に対しどのような考え方をしているのだろうか。将来の進路はどのような方向を望んでいますかと聞いたところ「管理職として部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という“管理職志向”が過去最高だった昨年から、さらに3.9ポイント上昇し48.1%であることが、産業能率大学の調査で分かった。
また最初の10年間をどのように過ごしたいですかという質問には「できるだけ同じ職場にとどまり専門知識を深めたい」(46.0%)が最も多かったが、昨年から4.5ポイント減少。一方で「いろいろな職場を経験したい」というジョブローテーションを希望する人が昨年より4.7ポイント上昇し、過去最高の43.1%となった。
「出世」という言葉を聞いて、どんなことをイメージする人が多いのだろうか。「努力・能力の証」(25.9%)と答えた人が最も多く、次いで「責任の増大」(24.0%)、「社会的なステイタスの向上」(19.6%)と続いた。昨年、一昨年は「責任の増大」「努力・能力の証」「所得の向上」の順だったが、1位が入れ替わった。
最終的に目標とする役職・地位を聞いたところ「地位には関心がない」が前年から3.9ポイント低下し32.6%。この結果は1994年に次ぐ低さで、「換言すれば、地位に関心を抱いている新入社員が増えていることを示している」(産業能率大学)と分析した。
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