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日経平均 | 9678.71円 | △81.97円 |
売買高 | 17億6117万株 | − |
売買代金 | 1兆0981億4500万円 | − |
値上がり銘柄 | 1144銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 406銘柄 | − |
騰落レシオ | 104.45% | △5.68% |
米国株安には反応せず、週末の手仕舞い売りやヘッジ売りをこなして堅調
米国株が一時大幅安となるなど軟調となったのですが、堅調なものも多かったことなどから、買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、世界的な景気鈍化懸念や米国経済指標の悪化には反応せず堅調な始まりとなりました。寄り付きからの買いが一巡となった後は週末ということで手仕舞い売りも嵩み上値も重くなったのですが、一方で目先筋の買い戻しなどもみられ、指数は値持ちの良い展開となりました。売買高は少なく値動きも少ないので盛り上がりには欠ける展開でしたが、値持ちだけは良いという相場となりました。
後場も引き続き方向感に乏しいのですが、堅調な地合いが続きました。買い戻しを急ぐでもなく、手仕舞い売りを急ぐでもなく、指数に方向感はみられず、売買高もいっこうに盛り上がらないのですがこの水準から売り急ぐこともなく、総じて底堅い堅調な展開が続きました。売り買いの手掛かりに乏しく、月末近くの週末ということで目先筋の持高調整の動きはみられるものの積極的に持高を膨らませるようなこともなかったのでしょうが、逆に持高調整の買い戻しが主力輸出株などにみられ、指数を押し上げる場面もみられました。
小型銘柄もまちまちとなりました。主力銘柄と同様に週末ということで持高調整の売り買いもみられましたが、指数は堅調となりました。日経ジャスダック平均と二部株指数、東証マザーズ指数は堅調となったのですが、ジャスダックTOP20は軟調となりました。先物は全くといっていいほどまとまった売り買いはみられず、指数を方向付けるようなこともありませんでした。指数が先物に振らされるような場面はほとんどありませんでしたが午後の引けを意識する時間帯には持高調整の買い戻しがまとまって入り、指数を押し上げる場面もみられました。
一言で言うと「閑散小動き」ということで済んでしまいそうな相場ですが、中身をみてみるとここまで買われていたものが売られ、売られていたものが買われるような場面も多々見られます。月末接近ということで最後の持高調整の売り買いの動きも出ているのでしょう。大震災以降、原子力発電所事故の問題や政局の混乱などもあり、また、大震災後の乱高下の中で大損をこうむった投資家も多いだけに、週末に持高を保有するということに対して懸念が強いのだと思います。大震災が起きなくても「何かあってからでは遅い」ということなのだと思います。特に先物・オプション(だけではないですが)など「ヘッジ」程度の売り買いは出るのでしょうが、アウトライトの売り買いはなかなか出難いのだと思います。
雲の上限まで戻りました。遅行線は日々線に押さえられており、ここからが正念場というところでしょう。RSIは上昇となって上値余地もあるのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり、いったんは上値が重くなり再度遅行線が日々線に押されながら調整となるのではないかと思います。週明けに一気に雲を抜けてくるのかどうかが注目されます。
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