もし、同じ面積のソーラーパネルを設置するなら、規模が大きいほど面積当たりの建設費は安くなる。例えば戸建住宅100戸に設置するより、それをひとまとめにして工場の屋根などに設置する方が安く作れるという理屈である。建設後の管理費についても同じことが言える。
巨大なソーラー発電所、特に発電出力が1MW(敷地面積約3ha)を超えるものはメガソーラーと呼ばれ、2009年にはドイツ最大、世界でも最大級のメガソーラーがブランデンブルク州に完成した。このリーベローゼ・ソーラーパークが建設されたのは元軍事演習地。整地されてはいるが、他に適当な使い道が見当たらない広大な跡地がよくメガソーラーに利用され、飛行場跡という場合も多い。敷地面積は162ha、モジュール面積は50ha、年間発電量は約1.5万世帯の年間電力使用量に相当し、CO2削減効果は年間3.5万トン。すべてがビッグスケールのソーラー発電所である。なお電力はEEGにのっとった保証価格ですべて売電されている。
リーベローゼ・ソーラーパークを建設したのはJUWIグループとFirst Solar社。両社はソーラー発電施設、風力発電用風車、バイオマス・パワープラントの建設工事と管理を手がけ、さらにこのソーラーパークのように自己資金による建設も行っている。建設・管理会社であると同時に電力事業者でもある。
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場所 | ブランデンブルク州 |
敷地面積 | 162ha |
最大出力 | 52.8MW |
モジュール面積 | 約500.000平方メートル |
モジュール数 | 約70万枚 |
年間発電量 | 約52GWh |
CO2削減効果 | 約3.5万トン/年 |
建設費 | 約160万ユーロ |
売電価格 | 31.94セント/kWh |
稼働開始 | 2009年12月 |
想定稼働年数 | 20年以上 |
(出典:juwi-Gruppe, First Solar GmbH)
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