古くから伝わる独特の食文化を守り続けているグアムの人たちは、食への関心が強く、とにかく食べることが大好きだ。グアム伝統のチャモロ料理については、第1回「常夏のグアム、チャモロ料理とチャモロダンサーのアルカイックな微笑み」で紹介した。今回は、創作チャモロ料理コンテストを中心にグアムのグルメをお伝えする。
5月28日、創作チャモロ料理コンテスト「MAILA TA FAN BOKA! Culinary Food Competition」が、タモン地区にあるグアム プレミア アウトレットのフードコートで開催された。
このコンテストは今年で2回目。今年の課題はチキン、ナス、バナナの3つの食材を使って、前菜、主食、デザートの3種を作るというものだ。このコンテストは島民であれば誰でも出場可能で、今回はレストランなどのプロフェッショナル(PROA、Meskla、PIC、調理学校の学生『MADD DAWGS』)とアマチュアの各4チーム、計8チームが参加。オリジナリティあふれる創作料理で腕を競った。
グアム島内では事前にコンテストの告知がされていたらしく、新しいチャモロ料理の味見に訪れた島の人々や観光客でにぎわっていた。試食および投票は無料で、来場者はいちばん美味しかったと思ったチームに投票する。また、会場ではスイカの見事な飾り彫刻や、レモンライムのかわいらしいボール型のアートツリーなどがテーブルを彩り、各チームが腕をふるうのは料理だけではないようだ。
表彰は、一般参加者による投票と審査員による投票で行われた。審査員による審査基準は味や見た目などを総合的に判断する。優勝は、審査員投票がMADD DAWGS、一般投票がPROAという結果になった。
実際に筆者が食べてみて美味しいと思ったのは、アマチュアチームが出品していたバナナとタロ芋のタルト、PROAのレッドライスのコロッケとバナナチョコのデザートだった。アマチュアチームの受賞がなかったのは少々残念だ。
次回のコンテストの課題は何だろうか。どんな創作料理が新しいグアムの味として出てくるのだろうか。来年のコンテストの詳細は現時点では未定だが、今から楽しみだ。
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