奥山さんは、考え方がいかに大切であるかを説く。
「職務遂行能力×熱意が高ければ、それなりの成果は出る。ところが、考え方に問題があると、職務遂行能力×熱意が高くとも、思い描いた成果は出ない。考え方は−100点から+100点までと幅広い。この考え方次第で、成果は想像以上に差が付く」
奥山さんが35歳までくらいの社員を観察していると、考え方に問題があり、マイナスになっている人が少なくないという。
「職務遂行能力と熱意にはプラスしかない。しかし、考え方にはマイナスがある。このことを35歳までくらいで行き詰まっている人は理解できていない。考え方次第で、その人の人生が悪い方向に行ってしまうことすらある」
奥山さんが見てきた社員の中で、考え方が大きなマイナスになっていると感じたのは、会社や上司や、さらにはプライベートに不平や不満を言い続ける人だという。
「文句ばかり言う人と群れを成すと、一段とネガティブな考え方になる。その方が精神的に楽なのかもしれない。だが、不満を言い続けたり、聞き続けると、考え方は一層、マイナスになっていく。職務遂行能力×熱意が高くとも、考え方が−100点になると、一段と成果は下がる。だからこそ、考え方は怖い」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング