米国市場はプレジデンツデーで休場だが欧州市場は堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2012年02月21日 07時00分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9485.69▼11.68

<TOPIX>772.77△2.92

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<NY為替>79.62△0.08(7時)

米国市場はプレジデンツデーで休場だが欧州市場は堅調

 米国市場は休場となりましたが、欧州市場は中国の金融緩和を好感して堅調となり、世界的なリスク許容度の上昇を確認するような展開になりました。為替も落ち着いた動きとなっており、ギリシャ問題の進展もあり、センチメントも上向いているものと思われます。

 欧州でも信用収縮懸念が薄れ、世界的な株高傾向が続いているとみてもよさそうです。イランの問題など地政学リスクや金融不安がまだまだ取りざたされる場面もあるのでしょうが、世界的な金融緩和の流れのなかで過剰流動性相場のような展開は続くと思われます。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国株が底堅く堅調、為替が大きく円安に振れたこともあり、買い先行となり、大幅高となりました。目先的な過熱感も強く、寄り付きの買いが一巡となったあとは上値の重さを嫌気するような動きもあり、手仕舞い売りに押され上げ幅縮小となる場面もありましたが、買戻しを急ぐ動きもまだ根強く値持ちも良く、指数は小動きとなりました。さすがにいったんは上値も重くなりました。

 本日の日本市場は米国市場は休場となったものの為替が落ち着いた展開となっていることや欧州株式市場が堅調なことから強含みの展開が期待されます。ただ、目先的な過熱感もあり、円高に振れるような場面では手仕舞い売りや見切売りを急ぐような場面もありそうです。為替が円安傾向になるとか落ち着いていれば案外値持ちも良いのでしょうが上値も重いと思われます。ここのところ買戻しを中心に上げてきた相場も一段落となると思われ、幕間つなぎ的に売られすぎた銘柄の反発などは期待できそうです。輸出関連銘柄などにも利益確定売りに押されるものがありそうです。

 さすがに、9500円〜600円水準という節目のところでは上値も重くなりましたが、引き続き強含みのなかで9500円〜600円水準を試す動きはあると思われます。いったん目先的な過熱感が気になりだすと手仕舞い売りなどから指数を押し下げるような場面もあると思われ、為替次第と言う感じですが、9200円〜300円水準を下値としたもみ合いのなかで過熱感を冷ますような展開になるのだと思います。

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