スマートフォンを狙った架空請求が増えている

» 2012年03月26日 13時16分 公開
[Business Media 誠]
スマートフォンを狙った架空請求が急増(写真と本文は関係ありません)

 「無料と思い込んでアダルトサイトにアクセスしたら料金請求画面が消えない」「個人情報が抜き取られ、事業者から電話やメールで請求がくる」などスマートフォンを狙った架空請求が急増していることが、東京都の生活文化局の調べで分かった。

 都内にある消費生活センターに寄せられた相談件数は、2010年度の下半期は10件だったのに対し、2011年度の上半期には139件に。

 相談事例として「スマートフォンのバナー広告からアダルトサイトにアクセスした。動画を見るためのアプリをダウンロードしたら料金請求画面が消えなくなった。その直後、サイト業者から電話があり料金4万5000円を請求された。料金についての確認画面はなく、有料とは気付かなかった」(20歳代男性)、「無料と思ってスマートフォンでアダルトサイトの動画を見るためのアプリをダウンロードしたら、9万9800円の料金請求画面が消えなくなった。有料を確認できる画面はなかった。その後、事業者から料金請求のメールが届いた。電話番号も知られたようだ」(50歳代男性)など、料金請求の電話や請求メールが届いたケースがあった。

 こうした架空請求が増えていることに対し、生活文化局は「料金請求画面を残し、電話やメールなどで執ように請求することにより、利用者を心理的に追い込もうとする手口が目立つ。事業者とは連絡をとらずに無視すべき。また請求などに対しては、必要に応じて電話の受信・着信拒否機能の利用、メールアドレスを変更すべきだ」とした。

スマートフォンにおける架空請求の相談件数(都内消費生活センターの相談から。出典:東京都生活文化局)

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